これ、前半(というか5分4くらいまで)すごく面白いんだよなー。
でも終盤は唐突に謎解きが理詰めに語られて終わり。相変わらずの恩田陸というか。
しかしその間の5分4が面白かったので、全体的な読後感はいい。
終わりよければすべて良し、というセオリーを覆す作品。
終わりは全然締まらないけど、それまでは面白いよ!っていう。
全然褒めてないな。
一応これがシリーズものの3作目。女言葉で性的志向は同性愛の男性が主人公。
恩田陸のキャラクターで唯一わたしが覚えられる人なので好きですね。
この女言葉は年代的に古いのではないかと思いつつ。
あと珍しく内容とタイトルが合っている。のでわかりやすい。
やっぱり褒めてないな。
わたしは恩田陸は好きです。作品がというよりとにかくパスティーシュだろうと
なんだろうと、どんな素材でも小説にしてしまう本人の腕力が。
ただこの人の作品は、読んでいる間はすごく面白いんだけど、
あんまりうまく着地しない……
主人公は恵弥とかいてメグミ。次の作品を楽しみにしている。
次はうまく着地して欲しい。
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