2020-01-30

◇読んだ本の感想。

◇ 室生犀星「かげろうの日記遺文」

かげろう日記の作者を紫苑と名付け、さらに時姫や町の小路の女までがキャラクターとして出て来る観念的な小説。観念的?哲学的?なんかねえ、読み始めてすごい意外だった。かげろうの日記は「美貌で頭が良く、自意識も強い女性が夫との葛藤に明け暮れた人生を...