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< ユーリ!!!on ICE >

見てハマった人がいて「面白いですよ!」と熱く語るもんだから、
その人の家に行って全12話の録画を一気見してきた。4時間43分。
まあオープニング・エンディングはほぼ飛ばしたから4時間くらいにはなったと思うけど。

なかなかおもしろかったので飽きずに見られました。
見る前はあまり情報を入れないようにしようとしていたので、
美形がこれでもか!と並ぶ絵面を見て、BL……と若干の不安を抱いていたのだが
「BLじゃないですから!」とその人も必死で主張するし……
まあしかし後半はBL寄りでしたな。我々の意向としてはヴィクトルと勇利は
あそこまでいちゃいちゃしなくてもいいです。

いやー、しかしあんなにしっかりスケートを見せてくれるアニメだとは思ってなかったよ。
スケート部分は言うてもツマだろうと思っていた。
そしたら……むしろキャラクターがツマでしたね。
スケートをじっくり見せていて、これは宮本賢二がいい仕事。
深夜アニメ枠で予算がない(であろう)、なのでスピンやジャンプの絵には枚数がだいぶ足りない
とはいえ、その中で健闘していた。

近年、まさかこんなのがアニメになるとは……というテーマがアニメになって人気が出たり
してますよね。囲碁とか百人一首とか。フィギュアスケートもここまでスケートに寄せて
作品になるとは思わなかったなあ。

わたしが面白かったのは、試合中の選手の内面描写。
何考えながら滑ってるんだろうなあ、とはよく思うことだったので。
ここらへんは綿密な取材のもと、リアルを追求してほしい。

キャラクターとしてのお気に入りはそんなに出なかったんだが、
南くんの「勇利くんのスケートに黒歴史は1つもなか!」というセリフには泣けた。
わたしは演技がダメだと「ダメ!」だというタイプだが、ファンはその失敗の演技さえも
その人の歴史として受け止め、温かく見守っていくんだね。お母さんを超えた包容力。

そして楽しかったのは、やっぱりランビエールとか本田とか。中庭健介、出てたって!?
スケーターの頃はもっさりした髪型が印象的だったが。

ちゃんと本編を見てからツイッターとかまとめサイトを見ると面白いですな。
原作者だか誰だか町田樹の大ファンだそうで、町田が突然引退を発表した時に、
砂の上に「たつきのバカ」と書いた写真をツイッターで上げていたのを見た。
なんか妙に胸を突かれる。心に残る。紙の上にペンで書いたものではないだけに。

砂の上の文字はいつか大波に消されてしまう。フィギュアスケーターの光は一瞬のもの。
しかしあの輝きは人々の心にキラキラと残り、10年たっても語り継がれる演技になる。

映画の話もちょっと出ていたと聞いたんだけど、立ち消えかね?やったら見に行くのに。
映画だったらスケートシーンももっと枚数をかけて描けるだろう。
これはユヅルが金でも取って、フィギュアスケート人気が再燃しないと無理かね。
浅田さんが引退してから、フィギュアスケートはいまいち盛り上がらないと
言っている人も多いからなー。

面白かったです。シーズン2ではヴィクトルと勇利とユーリのガチ対決ですよね。

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