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◆ 黄金のファラオと大ピラミッド展

仙台市博物館で開催中。

うん、まあ、そうねー、こんなもんかなー。という感じ。
ブツ自体は予想より若干上だったな。まあまあそこそこ。
しかし見せ方かね?それともわたしの意気込みがなかったせいかね?
あんまり引き込まれはしなかった。30分は見ただろうけど……1時間弱かなあ。けっこうあっさり。
見応えがあったかというと、そうは言えない。

王様の名前も、みんなマイナーで聞いたことない人ばかり。クフ王とかは別として。
そうすると、わたしはむしろ年代順に並べてもらった方が興味が持てた気がするんだよねー。
今回は王様の像なら王様の像、貴族・高官の像、アクセサリー、インテリア、とか
モノで部屋を分けちゃったから。
同じ種類のモノを並べるんなら、その時代ごとの特色を教えてくれるとかやって欲しかった。
それなら意味があると思う。時代ごとの特色を分かれと言っても素人には無理だよ。
何しろ数を見てないから、全体的な傾向という知識はないんだから。

これが仏像とかならば、同じものだけ集めても若干意味があるかもしれないけど。

王様の像たちは一級品ではないまでも、けっこうちゃんとしていた。
しかし説明に飽き足りないものを感じるのと、ライティングもちょっとね……。
あまりにも劇的(というより恣意的)過ぎて、なんだか相当悪人に見えてしまったよ。
あと、子どもの目線を意識してるのか、展示物がだいぶしゃがんで見ないといけないのが大変。
空気椅子をやりながら、古代エジプトの絵画技術に思いを馳せるというのはなかなか出来ませんよ。
もうちょっと大人に気を使って欲しい。

アクセサリーはきれいだった。紫水晶はエジプトに良い品物が集まっていたようだね。
美しい紫色。

今回の白眉は、造型的にはアメンエムペルムウトの関連品。
あんまり説明を読んでこなかったので詳細はわからないが、この人ダレ?
とりあえず誰だかわからないけど名前だけわかってるということだろうか。
神官パディアメンの棺を流用したと書いてある。誰かがわからないと今一つ興味が湧かないんだよなー。

彩色木棺の絵付が美しかった。超細密とまでは言えないけど細かくて丁寧。
エジプト絵画らしい実写描写。
棺の中に描かれた、翼を広げる西方の女神が良かったな。

一応今回の目玉はアメンエムオペト王の黄金のマスク。
だが、ポスターで見る質感よりははるかにちゃちで(薄い金の延べ板の打ち出し。薄い。ぴらぴら。)
もしかしてあまりにも有名なツタンカーメン王のマスクも実際はこの程度の打ち出しなのかと思った。
アガメムノンのマスクを思い出した。時代を比べてみるとアガメムノンの方が500年くらい早い。
今から考えると紀元前1000年も1500年もあまり違いが意識出来ないけど、
日本でいうたら関ヶ原でも400年前だもんなあ。

他にもちょこちょこメモを取って来たものもあるけど、印象が強いかというとそうでもないなー。
古代エジプト関連もそうは見られないし、せっかく来たんだから見て置いて損はないと思うが、
エキシビとして大満足だったかというとそれほどではない。
やっぱり見せ方かなー。もう少しストーリー性が欲しかったかなー。

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