映画として面白い!とは言えないかもしれないが、雰囲気のいい映像作品。
多分映画として食い足りないのは、話が動きそうで動かない点だと思う。
多分「東京物語」とか見たらもっと話が動かないのかもしれないけれど。
WAHAHA本舗は噂には聞くけど、実際の芸風を見たことがないので、
もっとパワフルでハチャメチャな映画を想像していた。
そうしたら、予想よりもずっと静かでほんわりとした作品だった。
舞台を夕張にしたのがテガラの3分の1だな。
夕張映画祭関連という成り立ちがあるから当然だけれども、さびれた町連呼してもリアリティがある。
昔の映画看板がいい味を出していたと思います。
画柄はシュール。しかしそのシュールさも魅力。
今回のテガラの大半は幽霊役の役者たちに。冬だよ、冬。北海道の。半裸で。寒いよー。
でも夏の北海道を舞台にしてもさわやかなだけで、寂れた感が出ないだろうし。
雪の白さに灰色(まさに灰の色)の幽霊が緩やかに移動する画を作ったのはお手柄。
ただ幽霊によっては「だんだん距離感が縮んで関係性が生まれた」という組と、
「最初から優しくして、最後まであまり劇的なことも起こらず幽霊が消えてしまった」という組と、
色々あって、色々ある方がリアルだろうけど、最初と最後で関係性があまり変わらないのが
話が動かないと感じたところだろう。
意思の疎通をする幽霊としない幽霊の違いもあまりわからなかった。
話を動かそうと思えば、もう少し作れた気がするんだけどね。
各幽霊を順繰りに写している時間が多かったので、それが吉か凶か。
印象は良かったです。
Huluにて視聴。
(配信番組は随時変更があります)
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