去年やったドラマの再放送だそうだが。わりと面白かった。
脚本はだいぶあっさりしてたね。悪くはなかったけど、この題材なら2夜連続くらいでじっくり見たかったな。
政財界の事情も詳しく書いて、骨太なドラマとして見せて欲しかった。
相当面白いところだろう。鈴木商店を単に善役で書くんじゃなしにさ。
わたしは鈴木商店なんて初めて聞いた名前で……。星新一の星製薬もそうだけれども、
どれほど一世を風靡しても、時が経てば、つわものどもが夢の跡。
このドラマは役者を見て吉。
天海祐希は好きな役者。まず人間として好き。役者としては、脇役ならいい役柄を色々やっている――
――って言っても実はそれほど見てはいないのだが。なにせ主演した「千年の恋」が最大の汚点。
脇役では(でもむしろ主役か)、探偵ガリレオの「聖女の救済」は良かったねー。上手いと思うんだよー。
「蒼天の夢」の高須久子も良かったなー。端正な美人もアネゴも三枚目も出来る。
今回のドラマでは、脚本の食い足りなさを補ってあまりある気持ちのいい演技だった。
意外に小栗旬がなかなかでした。
若い頃から演技が褒められていた記憶があるが、わたしはあまりそう感じたことはなく。
まあわたしが見たのは「花より男子」(を2、3年前に)とコナンの実写ドラマと
「キサラギ」くらいですか。「キサラギ」は劇場でちゃんと見たんだけど、
映画の前評判が高く、期待値が高すぎたので少々残念感があった。
今回のこれはいい演技だと思った。
さらに意外だったのは相武紗季でした。出番は少なかったけど良い役だった。
「華麗なる一族」の、どー見ても金持ちの令嬢には見えない相武紗季と、
どー見ても金持ちの令息には見えないキムタクの演技が強烈に残っているので、とても意外。
人間って成長するんですねえ。
最初の台詞の「妾の子ぉいうもんは、親が病気になっても会いに行くことも出来ないんどす」……って
神戸弁よくわからないので台詞自体はアヤシイけど、ここで「おっ?」と注目した。
不敵で凛としててふてぶてしくて良かった。
それまで相武紗季だと気付いてなかったけど、誰やこれ?とじーっと顔を見たら相武紗季で驚いた。
生瀬勝久も本当ににくったらしくてねえ。いつもあんなに面白い役なのに、本気で敵役やったら
ほんとに嫌な奴になれるんですねえ。エライ。
泉ピン子を久々に見た。だいぶお年を召した。
伊東四朗ははまり役。コミカル色が全くなく、いつもと顔つきが違っていた。
西村雅彦はチョイ役ながら美味しい役柄。
唯一、松重豊は……あの新聞記者の役、話として別にいらないよね?新聞記者は全員モブで良かったよね?
彼だけが役不足で残念。
それを言うたら、鈴木よねの掘り下げも脚本的には全然足りないんだけど。
そこを役者たちがカバーした。役者たちの見ごたえはあった。
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