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< あの日見た花の名前をぼくたちはまだ知らない >(アニメ・Hulu視聴)

事前に分かってたことながら、見始めて5分くらいは、
「高校生が主人公の青春アニメなんてちょっと無理なのではなかろうか……」と思っていた。
だが結局のところ11話をたしか2日間で(風邪で寝込んでいた時に)一気に見て
ぼろぼろ泣いてたんだから、けっこう満足してたんだろう。
素直じゃない言い方だけれども。

高校生の時代なんてはるか昔で、小学生時代なんてさらに昔で、ほとんど覚えてないわねー。
でも小学校の時はこんな6人くらいの仲間に憧れていたかな。
仲間についての憧れは今に至るまで続き、未だにドラマや映画は仲間エピソードがあるとヨワイもんね。
三つ子の魂百まで。

小学校の時に輝いていた子がその後の人生もずっと輝き続けることは難しくて。
母や友達の死、高校不合格なんて目立った挫折がなくても、引きこもりになることはいくらもあり得る。

あの場所で一緒にいた、仲間だと思っていた人たち。でもあの場所はわたしたちが
一瞬すれ違うための交差点にすぎなくて、もう軌跡が交わることは決してない。
そもそも我々は、単に人生の4年間を一緒に過ごしただけに過ぎないのに、
お互いの何を知ってるというのだろう。なぜ知ってるつもりになっているのだろう。

10年近く一度も会わなくても、会えばすぐ「俺」「お前」だし、あだ名で呼び合う。
変わってないつもりで、何でも知っているつもりで、10年前の会話の続きをしたりする。
可笑しなことだ。10年も変わらずにいる人なんているわけないのに。
今はもうない、幻想の、あの頃の続きを出来る気がしている。

――それに比べれば彼らはね。小学生から高校生なんてせいぜい5、6年でしょ。
まだ断絶には至らない。まだ細い糸のような思いが絡まり合って残っている頃。
でも逆にそのせいで、反発も強いのかもしれないな。じんたんの気後れはよくわかる。

わたしの好みからは、ちょっとキャラクターたちの名前とあだ名のつけ方がね……
つるこやぽっぽは有り得るあだ名だと思うけど、じんたん……も、仁丹だと思わなければいいのかもしれないけど、
なんか納得出来ず。めんまやあなるやゆきあつは、無理くり感がある。
本名も総じて凝り過ぎ。ま、好みの問題ですけど。

めんまのロリキャラもわたしの好みからはちょっときつかったなー。
小学生の時に死んだんだから、そこから成長していないという設定はありだけれど、
そもそも小学生女子としてもあの舌足らずな喋り方は……いやでもこれは、アニメのお約束でありますか。

背景の絵柄がきれいだったよね。実写加工かね?
ここまで丁寧に描かれれば、現地ツアーに行きたくなるのもわかるな。
秩父市はサービスで秘密基地をどこぞに作ってあげたのだろうか。
平和のバスターになっちゃいけない気がするが、実際仲間の平和は無くなってしまったわけですよね。

……まあでも、わたしはこの作品、楽しめましたよ。
あまり期待しないで見たのが大きいだろうね。わりと人気があるっぽいが、
そこまで期待はしないで見た方がいいです。ノスタルジックに。すこしアンニュイに。
タイトルもいいし。このタイトルが内容を端的に表してるかというとそうではないが。

Huluにて視聴。
(配信状況は随時変更があります)

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