少女マンガ的冒険活劇。男装もする(下級で落魄した)貴族令嬢と、
ハンサムだが性格に難ありの高位貴族が協力して事件を解決するという。
面白かったですよ。そんなにベタベタではないロマンス有。
ただしこの話に、チョコレートがまあ重要だというのはいいとして、そこまで?と首をひねる。
今流行りの、レシピ小説に無理くりしているのではないのかという感が否めない。
この話で、わざわざお祖母さんの文章やレシピを挟む意味はあまりなかったよなあ。
原書房のコージーブックスではレシピをつけるのがルールのようだが、わたしはそれがキライだ。
それを求めている層もいるだろうけど、全部が全部だとなんか鼻につく。
レシピの必然性がない話でしょう、特にこれなんかは。
一応コージ―ミステリですか、ジャンルは。でもミステリを期待するとダメでしょう。
あくまで少女マンガ的冒険活劇を求める層向き。
これはまさに少女マンガの原作にいいと思いますよ!深夜枠のアニメでもいい。見たい。
海外ものは手続きが面倒そうなので、実現の可能性は低いかと思われるが。
今、わたしの中では目がキラキラ、衣装がフリフリ、巻き毛の令嬢の姿が浮かんでいる。
多分20年以上前の少女マンガの絵柄だな……「キャンディ・キャンディ」的。
続きがあと2作あるようだが、日本での出版はまだのようだ。忘れなければ続きも読むかも。
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そういえば、最近ミステリらしいミステリを全く読んでないなあ。
そういいつつ、ガチガチのミステリはそう好きでもないんだけども。
わたしの好みは、ふんわりしたコージーミステリとみせかけといて、中身は意外にしっかりしたミステリ、というもの。
今どきのコージ―ミステリは外側の飾りとしてミステリっぽく見せかけてるだけですからね。
殺人事件が起きればミステリかというとそういうわけではないんだけどなあ。
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