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◇ 谷沢永一・渡部昇一「いま大人に読ませたい本」

「人間通」の谷沢永一と「知的生活の方法」の渡部昇一。
どっちもはるか昔に読んだものだが、どちらにもあまり感銘は覚えず。
今回のこれは北村薫(最近ご無沙汰だが、今から十年ほど前に出会って当時はとても好きだった作家)の
推薦図書だったので読んでみた。

まあ……読もうかなという気にさせられますな。
「読んで損はない」とか渡部昇一が言っていると、そうか、損はないか……と思ってついリストに入れてしまった。
全部じゃないけどね。カタイ本も多いし。

わたしが読む気になった本は以下の通り。

内藤湖南「日本文化史研究」「先哲の学問」
河盛好蔵「人とつき合う法」
竹内靖雄「日本人の行動文法」
アレキシス・カレル「人間――この未知なるもの」
カール・ヒルティ「幸福論」
幸田露伴「努力論」
モーム「お菓子と麦酒」「昔も今も」
佐々木邦「凡人伝」
「マノン・レスコー」
岩下壮一「カトリックの信仰」
頼山陽「日本外史」
福沢諭吉「福翁自伝」

どうかね。まあ実際に読むのは現在の課題図書リストの量からして、多分10年後くらいだけどね。

挙げられていた本でわたしが既読なのはそんなにはなく。
モームの作品はある時期何作か読んだが、内容はほとんど覚えてないなー。
タイトル的に記憶にあるのは「月と6ペンス」「アシェンデン」「魔術師」くらいか。悪い印象はないけど。

「おくのほそ道」まあこれは好きですよ。平泉の段は名文。かっこいい。音読して吉。
「月に吠える」印象は残ってない……
「ラ・ロシュフーコー箴言集」これはまあまあ面白かった記憶。しかし大学生の頃に買って、
蔵書だけれども、読み返した記憶はほとんどないな。
「戦艦大和ノ最期」これはここ数年で読んだのでさすがに印象に残ってる。
中島敦「弟子」もわりあい近年読んだ。……はずだが、内容は全く印象に残ってない。

ことほど左様に、「読ませたい本」を読んでいても、内容が全く響いていないことを考えると、
誰か読書家が薦める本だからといってピンと来るかどうかは、……期待薄だと考えた方がいい。

そんなもんでしょ。読書なんて。

100冊読んで好きな本と1冊巡り合うかどうかというもの。
そんな奇跡を求めて、読み手は今日もまた未知なる本のページをめくるのです。

いま大人に読ませたい本
谷沢 永一 渡部 昇一
致知出版社
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