わりと最近原作を読んで、ちょうどテレビで映画をやってくれていた。
……が、例によって本の方は最近読んだのにも関わらず、それほど覚えてないわけで……。
会計検査院の3人はキャラが立っていたので若干イメージはあるが、その他はあんまり。
ゲインズブールと鳥居さんを性別逆にしたのは成功しているかもなあ。
小説で読んでる分には冷静で秀才のゲインズブールが女性、ひたすらボケまくる?鳥居が男性というのも
それはそれで良かったけど、実際喋るところを見てたら、綾瀬はるかがたくさん映って、
狂言回しの役目というのは全体のトーンがなごんで、良い気がする。
これが原作通り、垢抜けない小太りの男(というイメージ)が出ずっぱりだと見た目に少々……。
ちょっとあれやなあ、と思ったのは真田さんのお父さんですね。
中井貴一がやると……もう絶対、この人の正体は何かある!という感じでしょ。見たままではない。
原作だと、見るからにお好み焼き屋さんのおっさん、という人が大阪国総理大臣とかいうのが面白みなんだが、
中井貴一がそもそもお好み焼き屋のおっさんに見えないところが難。
全体的に、映画としてはしっかり作ってあるなあという感想。
監督はドラマ畑の人のようだけど、違和感はなかった。「鹿男」撮ったんですね。
だが、……そもそも原作からして話がちょっとツライんだよね。ファンタジーにもほどがあるというか、
もうちょっと整合性を追求してほしいというか。
なので、それが映画になったところで突如、整合性のある話になるはずもなく。
多分原作もそうだったかもしれないが、ラストがあれでは、銃撃という暴力に屈した堤真一という風にしか
見えなかったなあ。
中学生たちも、個別で見ている分には子役たちもなかなか良かったし、
がんばったで賞な感じなのだが、何しろ話として堤真一の親子葛藤、中井貴一を中心とした大阪国、
中学生たちの波乱万丈の日常&隠れた血脈とか、方向性がばらばらでね。
せめて中学生は大輔の性同一障害の話は書かずに、茶子の隠れた血脈だけを書いたら良かったのではないか。
原作の感想でも言ったけど、会計検査院はシンプルに敵役として出てくれば良かったと思うんだよねー。
まあいいんだけどもさ。
劇場では見なかったけれども「偉大なる、しゅららぼん」もこないだ映画になってましたよね。
これもテレビ放映されたら見てみる。
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