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フィギュアスケート GPシリーズ カナダ大会 2014 男子。

ショート。

アモディオは久々に笑顔で終わった演技ではなかったか。
ここ数年低迷していてねえ。アモディオは好きなので、もっと元気いっぱいに滑って来て欲しかったのだが。
今回は滑らかな滑りで終始し、ジャンプもきれいに決まった。
アモディオっぽい濃さのない、スタンダードな振付。基本的に、個性的な人は個性的な振付をしてほしいけど、
今回のアモディオに関しては良い意味で普通の振付だった。
衣装も普通。胸を大きくはだけている以外は。

小塚崇彦。
全体的になキレは良かったし、振付もいい。端正なタンゴというのもいいなと思った。彼らしいよね。
ただしジャンプが決まらないのが残念。点数は意外に伸びたけれども。

メンショフが31歳にしてがんばってますねえ。
4回転がきれいに決まってすごいなー。いつもの荒さや力みを感じず、いい演技だと思った。
アクセルが成功していたら、ダントツだったかもしれないな。

マックス・アーロン。髪型変わると誰だかわからへんやんか!大人っぽくなったしね。
去年まではいかにもアイスホッケー出身らしいガチガチの体育会系の滑り。
今回、動きは若干細かくなってきた。だが、曲が「フット・ルース」なら、さらに細かく音をとって
踊って欲しいと思うよ。刻んで欲しい部分でスピンとかしているからねえ。

ブレジナ。
こういう曲調・振付・衣装は彼に合ってる。彼の振付は個性を感じて好きだ。
今回はジャンプが決まっておらず、スカッとするものがない。フリーに期待したい。
この人は外見的にあまり変わらないね。外人さんは時々、1年で急におっさんになることがあるけれども。

無良くん。今回の演技は良かったね。
彼らしい重厚な4回転。ジャンプは概ねきれい。全体的に良かった。
欲を言えば、わたしは彼にも、もう少し音を拾って欲しい。そこはスピンじゃないのではないか、と
言いたい時がたまにある。衣装が、いつもはトラディショナル寄りなのだが、今回はちょっと派手。

4回転ジャンプが一番こなれていたのはフェルナンデス。一番きれいだった。
この人も3年くらい前は、全然面白くないプログラムだったけれども、近年は見違えるほど作りこんできて……
今回はハードロックですかー。似合うね。何でも滑れるようになっているね。
高橋大輔が引退した今、幅広いジャンルを滑れるという意味では、この人が一番くらいかもしれない。

しかしアメリカ、カナダは聞いたことのない人が増えて来たなあ。
アーロンとかアボットはお馴染みだが。
そーか、鉄人パトリック・チャンも今シーズンは休養か。
ケイトリン・オズモンドは怪我なんですってね。

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フリー。

何と言っても無良くんが素晴らしかったよ!
今までのなかで最高の演技!!

嬉しいなあ。彼を16、17歳で初めて見た時、今後出てくる人だと思ったんだよね。
日本のトップを争うようになると。しかし同年代の浅田真央が輝きを増すのに対して、
彼はその後何年もずっと会心の演技が出ずに……待ちくたびれた。彼が20歳の頃はもう諦めていた。
そしたら、2年前のフランス大会でまさかの金を取り!全日本選手権で3位!
……しかし、ここから一気に行くのか?という期待に反して昨シーズンはここぞというところを決められず。

やっぱりあかんのかなあ、と思ったら最終盤の四大陸選手権は何と金メダルだった。
ただ、あの時はそこまで素晴らしい演技ではなかった気がする。
そして今回も実は上記のような経緯を辿り、期待させといてまたあかんのやろなあ、と
それほど期待をしないで見ていたところ、

……素晴らしい演技だったじゃないですか!

良かったなあ。ほんと良かった。最初の4回転なんて、4回転に見えないほどゆったりしていて余裕がある。
うおう。トリプルアクセルも素晴らしかった。
まさかの王者の片鱗が垣間見えた。(言い過ぎか?)
まあパトリック・チャンもいるし(今シーズンは休養)、ユヅルもいるから、
実際に王者までいくのはなかなか難しいかと思うが、
彼の滑りは重厚で、うまくいった時は王道感が非常に強い。
この素晴らしい滑りを安定して出せるようになれば、ほんとに世界王者を争うじゃないですか!

……多分今までこのプレッシャーを乗り越えられなかったのだろうから、ここであんまり期待しすぎない方が
いいのかもしれませんけどね。
「オペラ座の怪人」合ってましたね。ショ―トでは音の拾わなさ(?)に不満だが、フリーの方はまあまあ。
ボーカルが入っているところの振付は曲に合ってて好き。
もしかしてボーカルが入ると感情移入が出来るタイプ?

町田樹も22、23歳で化けたし、男子はそのあたりでまた一つ伸びしろがあるのかも。
こうなると欲が出て、次回も期待してしまいますね。まあ次はNHK杯でユヅルとガチ勝負。
どっちもがんばれ。

そういうわけで、今回のフリーは無良くん一色ですが。

うーん。比較的良かったのはマックス・アーロン?
相変わらずジャンプが見事。珍しく、というかようやくというか、繊細な曲調の部分も良かった。
「グラディエーター」で、背中から剣を抜く振付がありましたね。ああいうの好き。
ただ、毎回思うスピードの早さやジャンプの幅とかは今回は目につかなかった気がする。

アモディオがここ数年の残念さから少し盛り返したかな?フリーの方は少しジャンプのミスもあったか。
でも彼は、彼にしか出来ない演技をするので今後も頑張って欲しい。ライオンキングのところとか、楽しかった。
衣装もインドの小マハラジャ(言葉に矛盾があるが)みたいで面白かったですね。

ブレジナはジャンプが決まらないとね。衣装素敵だったけどね。
小塚もジャンプがなあ……。近年会心の出来がないのが残念だ。応援している。
キャリエールなる人は、周りと比べてジャンプの質が良かった。腕の動きがきれいだった。
メンショフもジャンプ高くて速かった。この人はジャンプ特化型。

フェルナンデスはジャンプが乱れたなー。勝ちを意識した焦りか。
コレオは達者だったね。体はよく動いていた感じ。
たしか去年も思ったけど、曲のペースが速すぎて追いかけられてない?あれじゃ焦っちゃうんじゃないかなあ。
成功した時はいいけど、失敗した時にね。立て直すきっかけが難しいかもしれないよね。

無良くんめでたし。

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