これは放映時、最終回の5分だけ(たまたま)見て、「ああ、見とけば良かった」と
大変気になったドラマ。20年くらいは経った気がしていたが、2003年放映で10年前なんですね。
意外。
クドカンですね。
わたしは「タイガー&ドラゴン」とこれと、「真夜中の弥次さん喜多さん」、
あっ!「舞妓Haaaan!!!」も彼だったか!阿部サダヲの印象が強烈すぎて、脚本の印象がとんでたわ。
……だけで知っているだけだが、オモシロイですよねえ。すごく上手いと思う。
この作品も、最初のうちはいまいちだなーと思いながら見ていたが、3話4話くらいで
ようやく話に馴染み、面白くなりはじめ、最後まで見終わったら録画を消す決心がつかなくなっていた。
いや、こういうドラマをワンクール分残しておくと、メモリがいくらあっても足りないんですけど。
今、「なくな、はらちゃん」と「タイガー&ドラゴン」の消す決心がつかずに残してある。
ラス前は少し盛り下がったように思うが、最終話が面白かった。
あの急転直下な話の展開はとても1時間でやっている話とは思えない。
映画並みに内容が濃いねえ。キャラがすごく立ってるし。
で、最後は結局、今までやってきたことは何だったのか!というほど組み合わせが変わっている。
主人公が全く喋らない役柄ってのは斬新だ。謎めいた男が喋らないってのは
掃いて捨てるほどある設定だが、主人公の独白で話が進んでいく話なのに本人はリアルで喋らないんだー。
松岡が好演してたと思う。佐々木小次郎より数段いいね。(←見てないので知らんけれども)
全力疾走後のキャラは、単に熱血好青年になってしまうので、やっぱりマンハッタンのカウンターで、
うじうじじとじと考えながら、オロオロしているマスターが面白かったなあ。
ほんとに役者を活かした台本だよ。さすがです。さすがの当て書き。
役者だって、実はそこまで達者な役者は揃えてない……。まあ癖者は多くて面白いけどね。
よくもまあこの濃いい連中を同じ話で活かせたなあ。すごいよ。
まあ全ての脚本がこの方向を目指せと言えるほどの普遍性はないけれども、
中身の濃さは、全ての脚本に見習ってほしい。
(現状、この点を最大に見習って欲しいのは「軍師官兵衛」の脚本家だが。
ちなみに「軍師官兵衛」は15話くらいまで、ながら見ながら何とかガマンして見たが、
“義兄弟の誓詞”付近でもう~~~~~~~~ダメになって視聴中止。
あそこまで能天気なヤツに軍師が務まるかちゅうねん!)
「あまちゃん」を見なかったので、彼の最近のお仕事はよくわからないのだが、
とりあえずわたしは「うぬぼれ刑事」と「吾輩は主婦である」を見てみたいぞ。
どこかで再放送してください。
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