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< 軍師官兵衛 第4回 >

まあそれなりに面白くは見ているが。
少なくとも視聴困難には今のところなっていない。

話の細切れ感が残念。なんであそこまでシーンを細かくする必要があるのかわからない。
信長サイドの顔見せだけの細切れ感がなー。有名どころの家来たちを1ショットだけ抜いて行くのとか、
何の意味があるのか。その人たちが話に絡む段階まで来た時に出せばいいじゃないの。
名のある役者をキャスティングしたから、そのままスルーするわけにいかないのか?
歴代の大河をほとんど見てないので、この辺が他ではどうなってるのかわからんが。

陣幕が張り巡らされた状況で、濃姫があんなところにいて一言だけ台詞を言うのが違和感。
別にいいのに。こんなとこで出さなくても。
というより、官兵衛の話で濃姫を出す必要があるのかわからんわー。
まあ今後の展開如何ですけど。

塩見三省とか、勿体ない使い方してるよなー。すごく味のある俳優なのに、
味のあるシーンが今まで一つもない。というか、絶望的に出番が少ない。
傅役なので、官兵衛が大人になっても出てくる役かどうか不安ですよ。
このまま見せ場なく消えてしまったらどうしよう。

どうしようもない役柄でも、達者な役者がやると面白い、というのは今回は足利義昭。
吹越満。いいね。相変わらず。
情けない役を、コミカルにやりつつ旨味がある。なかなか出来るこっちゃないですよ。

わたしは妙に今回の鶴太郎、気に入っている。
またいつもの濃い演技、と思ったけど、実はこれまでのストーリーの中で、一番内面が描けてるのは
彼の役柄じゃない?まあ官兵衛は別として。
決してオリジナリティのあるキャラクターではない。でも揺れ動く猜疑心とか、子煩悩、
官兵衛に対する複雑な親愛、柴田恭兵への尊敬と嫉妬心、ちゃんと人間のいろんな面が描かれてるよね。

他の人たちは今のところ細切れで、こういうとこまで全く届いてない。
早く他の人もこういうところまで書いて欲しいんだよねー。
信長の弟殺しのシーンをわざわざ作って、土田御前まで(濃姫まで)出す余裕をかましてるなら、
もっと他のところに尺を割いて欲しいよ。

柴田恭兵の役も、出てくる時間のわりに人物が全然物足りない。
だいたい柴田恭兵は頭がいいと言われるわりに、あの場所、あのタイミングで義昭からの書状を
持ちだすなんて、ヘタすぎやろ!周りの嫉妬心は買うし、鶴太郎の面目は損なわれるし、
良いことなしや!
書状のことを言うなら、あとで鶴太郎だけにこっそり、という方法の方がなんぼ信頼を得られたか。

中谷美紀、達者な女優さんだと思うし好きだけど、今回のおそらくは十代の娘さんの役は無理を感じた……
若いころだって初々しい感じだったかというと違うんだから、あまり若さを意識しないで
演じた方が違和感が少なかったかもしれん。まあ彼女の役柄は中年以降勝負なんでしょうから、
今後に向けて不安は全くないですが。

ただ、すっごく細かいことを言えば、
官兵衛との出会いのシーンで、泣き出した子供への表情としてあの笑顔はおかしいと思うのねー。
あれは木から降りるのが怖くて泣いた子供への笑顔であって、
病気の母親を思って泣き出した子供へのものではない。
そんなミスをする女優さんとも思われないので「病気の母」云々は脚本の追加かと思っている。
「病気の母」は要らんかっただろうね。

木登りをする岡田の背中は本人だろうか……
正面から撮ったカットの最後の飛び降りが、高さのないところからということを感じさせる。
もしそうなら、少し演出が雑。

衣装が地味で吉、かな。
おたつさんの衣装が相当似合ってないように思った以外はみな普通で良い。
信長も普通に(typicalに)派手で良い。市松模様のモダンな衣装とかね。
庭先でお紺と官兵衛が話すシーンの青系の色の調和はきれいだと思った。

谷原章介の勿体のつけ方がちょっと嫌。
あれでは諸葛孔明である。「三国志」で諸葛孔明の役ならばあのくらい勿体つけても文句はないが、
官兵衛の話で、半兵衛があんなに勿体つけてどないするねん。
他の役者がわりとさっぱりした演技(除く鶴太郎)だけに違和感がある。

まあでも溜めずに録画は消化してる。わたしにしては、週一の連ドラでは珍しい。

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