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フィギュアスケート2013 NHK杯 ペアとアイスダンス。

普段ペアやアイスダンスは機会があれば見る、という程度なんだけど、
今回は高橋木原ペア初お目見え、リード姉弟もいるし、彼らだけはちゃんと見た。
他の組も見たけど、感想は割愛。この辺まで付き合ってると身が持たん。

ぺアショート。

待っていたよ、高橋成美!出て来られて良かったねえ。
木原龍一はかろうじて聞き覚えがある名前。2012年の全日本の記事でちょこっと言及していた。
シングルでは多分上位に行けないであろう彼が、ペアで力を発揮してくれるのなら嬉しい限り。

今年のNHK杯はお目見え程度になってしまうが、それは仕方ない。
まだペアを組んでから10ヶ月のひよっこペアだもの。よちよち歩き。
ショートをあれくらいまとめて来たのだって大したもんだ。今後の活躍に期待したい。

……しかしまー、他人ごとながら、イロイロ心配はするよ。
一番不安なのは、木原龍一が今後どの程度まで筋力をつけてこられるのかという。
個人差はあるだろうけれども、やはり日本人の筋力は劣ると思うんだ。
高橋成美は小さくて軽いし、木原龍一は体大きいけど、やっぱり人一人持ち上げるのは、
持ち上げて投げるのは、大変でしょう。
投げられる立場の高橋成美はマーヴィン・トランとけっこう長く組んでいて、
比較はしてしまうと思うんだ。その部分でしっくりくるまで、時間がかかるんじゃないかと。
そもそも木原龍一も、シングルの選手がペアになるという部分で、乗り越えなきゃいけないところが
いくつもあると思うからね。

時間をかけて、信頼関係を作り上げていって欲しい。
また、あの超明るい高橋成美のキャラクターを見せてくれ。

ペアフリー。

もちろん今後の課題は山積。
目下、気になるのは、スケート自体のスピードがすごく遅いこと。
ここを何とかして行った方が早道ではないのか。スピードがないから、投げるにとても大きな力が
必要になっているのでは?それだけじゃないだろうけど、スロージャンプ、飛距離や高さが
もう少し出ないと、高橋成美も回れなかろう……

ツイストもだいぶ見劣りがする。やっぱりここは木原に筋力をつけてもらって。
あんまりおっかなびっくり投げない方がむしろ危なくないのではないか。
高橋成美は猫のように、自分で何とかしそうな気はするし。
まあ怪我明けなので、本人も不安だろうけど。

リフトはけっこう出来てる。まだ難しいポジションは無理っぽいけど。
スピンもいい方。最後、スピードでなくてダメになっちゃったけど、基本的にリフトとスピンは
明るい見通しな気がする。

結局のところ、ペアという競技は、男性が根と茎でしっかりと支え、女性である花を美しく見せる、
という基本構造な気がするから、まず男性の基礎能力が十分にないとツライ。
木原は筋トレを是非。高橋はペア競技の先輩として、姉のように導いてあげて欲しい。
今は正直、木原の成長を待っている部分があるんだろうからね。
木原は、ペアに貪欲になれ!そこから道は開ける。

今回の「レ・ミゼラブル」は可不可なく。衣装は良かったね。色がそれっぽくて。
まあまだプログラムをどういういう段階ではない。

でも、とにかく高橋成美がペアで復活してくれたのは嬉しいよ。
今年じゃなくてもいい。いつか喝采出来る日が来るのを待っている。
高橋成美が体全体で「やったーっ!!」という日を待っている。
一歩一歩。がんばれ。ペア競技者は年齢的に息が長い。

ボロソジャートランコフ組は完璧な演技。見入るしかないわ。
このくらいのツイストをいつか高橋木原組が見せてくれる日が来ることを信じて。
あ、でもトランコフのジーザス感に比べて、ボロソジャーのマグダラのマリア感がだいぶ薄くて、
ぱっと見、何を狙っているのかわからなかった。

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アイスダンスはみんな見てて楽しいね!少なくとも映した5組はすべて素晴らしかった!
リード姉弟は残念ながら素晴らしいとまでは言えない。でも彼らも着実に力をつけている。

アイスダンスショート。

アイスダンスは、他の種目よりも素人目にも上手い下手がわかりやすい競技である気がする。
リード姉弟は3番目の滑走だったけど、やっぱり他より見劣りがした。
きっちりメリハリがついてないというか……
ただ、今回のNHKは結構強い顔ぶれが出て来たんじゃないと思う。
普段アイスダンス見ないので断言は出来ないけど。

リード姉弟、日本語もがんばってた。これ聞くと応援しなきゃなと思う。
クリスの膝は相変わらず悪いらしいが、何とかがんばってくれという感じだ。

アイスダンスフリー。

ショートよりもずっといい感じがした。もう少しタメをつくれるんだったらその方がいいんだろうな、と
思ったが、とにかくポジショニングは前よりずっと早くなってた。
まあデイヴィスホワイト組と比較したら酷だが……
良くなってるよ。前はツイズルはだいぶ遅かったと思うし。
ただ、他の上位者の振付を見ると、もっと工夫がしてあって、もっと新鮮で……
今後に向けてがんばってくれとしか言えない。今回はまわりが強すぎた気がする。
大会によっては3位を窺える位置に……来てくれてないかな。どうかな。
でも今回の顔ぶれで6位だったのはがんばったと言ってあげたい。

アイスダンスを見てて思ったけれども、ジャンプがない分、流れを切る失敗が生じにくく、
そのまんま世界に入り込みやすいんだと思うね。見てて楽しい。
まあ何と言ってもデイヴィスホワイト。他のシブタニ兄妹もギレスポワリエも、みんな素晴らしかったけど、
彼ら2人の前には壁にはなれない。
彼らは……2人で1つの神経系を持っているよなー。何をやっても不可能はない気がする。
わたしはよくわからないけど、相当難しそうなことをやってますよ、イロイロ。
やっぱり長年の経験が美を形作るのだろうか……。

素晴らしい。素晴らしかった。

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