ペナントレースに比べれば地味だけど、CSもイーグルスは無事優勝出来ました。若干いまさらですが。
結果としてみればアドバンテージ1勝での4勝1敗で決めたんだけど、
危なげないとはとても言えない試合内容。4勝目なんか心臓がもつかどうか不安だった……。
1戦目は田中。これはまあいい。文句ない。
そんなこと言って、人間いつかは負けるはずだし(って新記録出した時から何度も言ってるがまだ負けない)
いつもは田中を大量得点で援護する打線も、ペナントシリーズ優勝以来概ね湿りっぱなし。
湿っていない若干名もいるのは救いだが、最後の1本が出ずに得点出来てない。
この試合もずっと1-0で来ていて、いくら田中とはいえ出会い頭のホームランとか
絶対ないとは言えないんだし、もう1点何とかしてくれよ、とテレビを見ながら泣きが入っていた。
でもまず銀次のホームランを褒めるべきなんだろうなあ。
比較的早い回で1点取ってくれたのは大変大きな仕事だった。
0-0で行くのと1-0ではやはりずいぶん気持ちが違うはず。
この試合の序盤の、田中のフィールディングが素晴らしかったですね!
3塁側、だいぶ遠いところへ転がるバント。捕ってからが早いのなんの。
捕った次の瞬間には投げてた。スローで見ても次の瞬間には投げてる。
矢のような送球とはよく言うけど、弾丸のような送球。あの速さの球を銀次もよく捕るなあ。
2戦目は……これは則本を勝たせてあげたかった。
そりゃ7回にヒット2本打たれたとはいえ、素晴らしいピッチングでしたよ!
1点くらい跳ね返してやってほしい、打線よ……。今年15勝も挙げたルーキーじゃないか。
グライシンガーとはいえ、奴は手が出ないほどのピッチャーじゃない気がするんだけど。
9回、則本は立派に投げた。褒めてやりたい。
ジョーンズの9回のホームランも偉かった。
「これが四番や……」としみじみ感動していた。値千金のホームランとはまさにこのこと。
その次のマギーもちゃんとヒットを打って、もうこれはサヨナラしかない!という流れになったのに、
――慎太郎。アンタ併殺打ってどういうことやねん!!
その後は、うちの中継ぎは使えないというのが如実に表れた結果となりました。
まー金刃のホームランはぎりぎりで、あれが入ってなければ流れ的にもう少し変わったかな、と思うが、
いつもの通り打たれて3失点。
10回聖澤のソロホームランは、……ないよりは見栄えが良かった、という程度の意味しかなかった。
あそこはむしろランナー溜めたい場面だったからな。
則本で落としたのは相当に痛かった。だって田中、則本の他に勝ってくれる投手が見当たらないんだもの。
……と思ったら3戦目。わたしは美馬が完投してくれるなんて夢にも思ってなかったよ!!
怪我明けだし。それでもなくても完投型ではないし。そしたら完封のオマケつき。
美馬ー!!と一人万歳。
この試合も終始、“あと1本”の呪いがかかっていたわけだが……。
まあ2回に2点取れたのは良かったよね。結果論的に言えば、2点くらいでちょうど良かったのかもね。
あんまり大量援護をもらうと美馬の気持ちのバランスも、却って難しかったかもしれない。
王手。あとは次に勝つしかない。
4戦目は、根拠なく勝つ気がしていた。
相手唐川だし安定してなかったし、1回2回と点を入れて、やっぱり勝つね、これはね、と安心していた。
だが、1回のノーアウト満塁で1点しか取れなかったツケが来たというか、
辛島はやっぱりいつもの辛島だったというか、ガタガタと崩れた。
GG佐藤、何もよりによってホームランを打たずとも好いではないか……。
(この辺、あまりにコワくて見られず、追っかけ録画再生を早送りにしていた。)
辛島は体力的なもんなのかね?精神的なもんなのかね?
まだ2年目くらいのイメージがあったけど、4年目なんだね。
来シーズンにはその辺を克服して、活躍してほしいものだ。
が、その直後に再逆転。ジョーンズ、えらいわー。見事だわー。4番だわー。
もう拝むしかない。
だがその後に続くのはリリーフ地獄……。
レイが良かっただけに、レイの換え時はちょっと早かったんじゃないかなーという印象を受けたが。
長谷部がヒットを打たれ。(この辺もコワいので早送り。)
斎藤が、危なげないことはなかったけど抑えてくれて生きながらえた。ハラハラ。心臓が。
そしてねえー、マギーもねー。値千金のねー。
この人たちはほんとえらいわー。助っ人がちゃんと助けている……。
でもまだ1点差だしねえ。まだわからん。
そしたらここで則本登板なんですねー。わたしは複雑だった。
彼は3日前に9回まで力投をしている。たしかにこの試合負けたら明日以降投げる先発がいない。
しかしここで彼を使うと疲労度は?そして日本シリーズは?
――だが彼はあっさりと3人で抑えてくれました。ありがとう。疲れてるだろうにありがとう。
来年の楽天は君が背負うんだよ。
8回で点を取れたのは良かったなー。
昨日までの打線の湿り具合では、やっぱりこの場面で“もう1本”が出るイメージが湧かなくて。
藤田がものすごいポテンヒット。藤田はいろんな打球を打っているけど、
ここでこれが出るのはやっぱり藤田だなって。
そしてやっぱり今年は銀次かねえ。首位打者にいた頃は息を吐くようにヒットを打っていたものだが、
この打席はその頃を彷彿とさせる“もう1本”。
「かっこいいー……」とつぶやいていた。
最終回、田中登板。……ここでもわたしは複雑だった。
困った時の田中頼み、というのが如実に表れすぎていて。残念な感じがした。
でもここで勝たないともう駄目だから。ここまで来たんだから。ここでも、最後は田中。
……その田中がけっこう打たれたのはご愛嬌だが。
このシリーズは、とにかく井口を上手く抑え込めたのが大きいんだろうな。
それはやっぱり嶋捕手の手柄だと思う。
それまでの試合と違って、最後の試合は乱打戦でそれはそれで面白かった。
……とは、勝ったからこそ言える言葉。
わたしはCSは実は無理だろうと思っていたので、日本シリーズに行けるのが意外。儲けもの。
そうかー、まだ野球シーズン続いてるんだなー。例年はもう9月末頃には結果が見えて、
来年に期待をかけるしかなかったのに。
幸せなことだ。幸せなシーズンだ。あと4つ勝てば最高だ。
――まあ折からの台風到来で、開催日程が大変読みにくくなってはおりますが、
体に気をつけて、選手のみなさんは各自調整を行って下さい。
それから、リリーフ陣と慎太郎は、日本シリーズでは少しはいいところを見せるように。
いや、少しじゃないな。たくさんいいところを見せるように。
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