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◇ スターン「トリストラム・シャンディ氏の生活と意見」(途中まで)

200ページそこそこしか読んでないので、感想も短く。

まあ、別にこれ、面白くないっすよ。

読む前からそれは察しがついていたことだ。前衛前衛と言われた小説が面白いわけが……
っていうかね。話に聞いてたほど荒唐無稽ではなかったんだよなあ。

もっとハチャメチャなものを想像していたが、……ま、たしかに話はあちこちに飛ぶものの、
一つ一つの段落内ではちゃんと意味が通じているから、特に読みにくいほどではない。
始まって早々に見開き2ページのまっくろ画面が出てきたが、
ああ、これが噂の塗りつぶしページかと思っただけ。
登場人物も、そんなに非常識な言動ってわけでもなく。
とにかく、思ったよりずいぶん普通。

ただ、単行本800ページ弱だから、持ち歩きするのがツラかったんだよね……。
なので、家でちょこちょこ読んでいたら、200ページくらい読んだ時点で、図書館の期限が来てしまった。
借りなおして通読するつもりだったんだけど、わたしのような物好きが他にもいるらしく、
なんと予約が入ってしまった。
そこまで通読したいって内容ではないから、もういいかなあ。

残り4分の3で、急転直下的に前衛になる可能性はゼロではないが、
前評判ほどわけわからん話ではない、というのが感想。
何しろ冗漫なので普通にダルイが、少なくとも読める内容だ。

……まあ、普通の面白い読書をしたい人は特に読まなくていいっすよ。
文学史的に興味がある人向け。

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