本田武史、田村岳斗、羽生結弦、荒川静香が、震災の丁度1年後にアイスリンク仙台で行なった
小さな小さな演技会。こないだ日テレプラスで、30分番組でやっていた。
わたしは行ったことないけど、アイスリンク仙台って、テレビで見る限り
ほんとにただのスケート練習場なの。
なので観客席などはなく、リンクサイドの通路があるだけ。
そこに、数十人の観客。メインはアイスリンクで実際に滑っている少年少女のスケーターで、
それに加えて父兄がなんぼか。顔ぶれを考えれば、もったいないほどの舞台だった。
だからといって一般観客に開放したら収集がつかなくなっただろうな。
日付は丁度2012年3月11日。
アイスリンクに集う人たちのための会だったんだろうから、開放しなくて正解。
本田武史と荒川静香の滑りに特に感じたことだけれど、滑りがナチュラルだった。
力むことのない、優しい滑り。それは彼らのプロスケーターとしての演技かもしれないし、
年齢的なものもあるかもしれないけど、わたしは、――彼らがここで滑っていた
昔の記憶が呼び起こした優しい気持ちだと想像した。
そういう意味では羽生結弦は、いつもと全く同じ滑り。まあ彼は現役バリバリで、
このスケートリンクだって郷愁をそそる存在ではなく、今も帰省したらそこがホームリンクだろうから。
田村岳斗は、……見劣りがする演技までは言わんが、とにかく体力が続いてないことが丸わかり。
最後までようやく滑り切った、という感じ。まあコーチ業だし……いやでも、人前で演技をする時は
あるんだから、こういう身内の滑りでも、もう少し練習しとかないとあかん。
その辺については本人も準備不足を重々意識していたらしく、最後の挨拶で、
「……10回に9回はイヤなことを避けて来た結果、こんな演技をお見せしてしまいました。
皆さんは苦しい時も逃げずにがんばって」的なことを喋ってました。笑ってしまった。
後半は子供たちと大きな一つのプログラムを滑ってフィナーレ。
いい会だったと思います。
コメント