読んだ本の中で、印象はいいけれどもブログには登場しない本、というのがけっこうあり。
それは何故かというと、面白かった!以外に語るべき部分がないからやね。
本は面白ければ十分で、それに尽きるのではないかと思うが、
感想を書くということは、面白かった以外の余計なこともあるからこそなわけで。
最近、普通に面白かったと思うのはこのシリーズ。
東京創元社だし、ミステリっぽいタイトルではあるが、ミステリではないですな。
探偵小説。もとい、探偵団小説。
短編日替わりで探偵役を務めるのが、ホストクラブのホストたちっていうことが売りです。
……そのわりにはわたしのなかでは、彼らのイメージは全く固まらないのだが。
どーしてかなー。毎回けっこう律儀に外見を描写してるんだけどねー。
一番印象が強い「憂夜さん」でさえ、わたしは細身で白皙の優男を想像していたところ、
シリーズ何冊目かを読んだ時に、ホストっぽい日焼けに金のチェーンでがっつり系と
書かれていることに気付き、ほけ?と思ったし。
わたしも加齢と共に記憶力が減退してるから、そのせいかね。
まあ、でもいいんじゃないの、みんな同じに見えようと、
ちょっと変わったカッコの(このホストクラブはホストっぽくない奇抜なカジュアルさが売り)
気のいいお兄ちゃん集団が世の中のささやかな正義のために、そして仲間のために
奔走するということで。それで楽しいです。
主人公であるところの晶という女性は、巻数を重ねるに従って存在が薄くなっていく……
あ。やっぱりあんまり言うことないや。
好きではあるので、続きは楽しみに読むつもりだが。今3作目まで読んだのかな。
ドラマにもなっているそうなんですよ。
ちょっと見てみたい気がするけど、原作がユルいだけに、あんまり脚本に期待が出来ないような気が。
主役の森口瑤子、ビジネスパートナーの塩谷さんに六角精児というのはいい感じだが、
他の若者たちがどれだけ演技が出来るのかによるかな。
――と、あまり言うべきことがない本を無理して書いているということは――
ネタが切れてるのであった。切れてる時は切らしたままにしておくべきなんだろうが、
そこまでイロイロ達観出来てない。
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