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GPシリーズ2012 カナダ大会 男子。

ショート。

無良君はジャンプが跳べんなあ……。決まった時は非常にかっこいいんだが。
毎回期待して、毎回がっかりする。世界のトップには行けない選手で終わるのか。
エラッジ・バルデが良かったですよね。おそらく実力的にはたまたまノーミスな演技だったんだろうが、
これは気持ちいいでしょう。
テンちゃんは相変わらず男の子らしい滑り。19歳に男の子呼ばわりはどうかと思うが、
今回の燕尾服風衣装は、童顔がむしろ強調されてしまう気がする。彼の滑りも好きだ。質実剛健。
織田信成は決して好きなスケーターではないが、着地の後の伸びの美しさは無類。
久々にちゃんと滑っていた。

わたしは今回初めて、パトリック・チャンの演技をいいと思った。
心をこめていると感じた。そこだよ!わたしがフィギュアスケートに求めている部分は。
表現者としての演技が好きだ。バレエがスポーツではないのに、フィギュアスケートが
スポーツの範疇に含まれてしまうのは、実は厳しいことではあるが、
それでも、美しさを追求してほしい。

フリー。

無良君は……(以下略)
彼は一度、お父さんのコーチングから離れて、他人の釜の飯を食ってみれば良かったんじゃないかね。
そこで得られるものがきっとあると思うのだが。
今シーズンは無理でも、来季に向けて検討してみて欲しい。
博打だけれども、だがもう21歳。今のままではどうも強くなれそうにない。

アモディオの体がキレはいつもほんと感心する。筋力とリズム感ということか。
だが彼が出てきた時は、数年したら天下取ってるかと思ったのに、そこまでではない。
過去2シーズンはそれほど元気がないな。あんまり伸びてない。
今回の振付は、暑っ苦しい方向にもよらず、しかし彼のキレは活かした振付でなかなかいいと思った。

テンちゃんが、今までみたことないほどジャンプ失敗していたなー。どうした。
昨日の衣装の上着を脱いだだけなんじゃないかという衣装だった。
彼には珍しく、軽みのある振付に挑戦していたようだね。なんでもやってみるとよろし。

パトリック・チャン、良かったよ。出来が良かったというよりは、今後の方向性的に良かった。
ようやく“演技”をし始めたのがわかる。
コーチがバレエの人なんだって。やっとそっちの方向に目が向いたか。
彼らしくもなくジャンプ不安定だし、もしかして芸術的な表現とジャンプの安定感は
精神の相反する部分を使うのではないかと思ったりもするので、
今年ははっきり言って厳しいシーズンになるかもしれない。
しかしわたしは何度もいうが、表現としてのスケーティングが好きだ。
今までは嫌いだったが、今回のパトリック・チャンは好きだと言える。

そういう意味では、ハビエル・フェルナンデスは表現者としてまだまだ……。その萌芽もない。
が、今回は振付にストーリーがあって、単に滑っているだけでも面白く見られるプログラムだ。
ブライアン・オーサーの得意技だろう。

田村岳斗の解説はちょっと毛色の変わったことを言うので面白かったな。
佐野さんじゃなくて、今後田村岳斗を多用してほしい。
が、アモディオのところで、何か故障があったのか、全く解説が入らなかったことがあって、
……実はそっちの方が演技に集中できるというこの事実。

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