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< ヤギと男と男と壁と >(テレビ視聴)

わたしがこんな映画を録画したのは、もちろんジョージ・クルーニーとユアン・マクレガー出演に
気を惹かれたからだが、タイトルが寄与した部分も大きい。
なんか好奇心をそそるタイトルじゃないですか。
そういう意味で千原ジュニアはお手柄。

コメディ。です。……コメディですが、これは根本的には風刺ですよね?
アメリカの現状についての。
わたしはわりと楽しめました。もっと言え!と思っていた。

――だが風刺というのは、その世界の内側にいないと完全にはわからないものなのですな。
要は当てこすりですから。内輪受け要素が多分にある。目配せでわかるようじゃないと面白くない。
そして日本人であり、世界の出来事にもまるっきり疎いわたしは、
その皮肉を100%楽しめたとは言えない。多分50%くらいかな。

しかしまあ一番単純なツッコミを入れれば、ユアン・マクレガーに、
「アンタがやるか、この役を!」と言いたかった。
だってアンタ、オビ=ワンやん!アンタがフォースについて教わってどうするねん!

ただし単なるコメディとして見た場合は、全然ダメでしょうね。
話が……B級とも言えない完成度。E級くらいですか、多分。
これでDVDやブルーレイが出ていることに軽く驚く。

ぼそぼそっと呟く風刺は、でも映画という大掛かりな手段じゃなくてもいい気がするなあ。
まあこの映画は小粒感満載なので、「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」と違って腹は立たない。

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