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氷上の系譜 ~日本フィギュアの挑戦~

BS民放5局共同特別番組だそうだ。
作りがなかなか良かった。衒わず。見たいものをちゃんと見せてくれた。

主要部分は3パートに分かれるかな。
A.山田満知子コーチと歴代教え子たち。――伊藤みどり、浅田真央、村上佳菜子。
B.高橋大輔の挫折と復活。――本田武史と荒川静香をちょっと映す。
C.小塚崇彦の三代にわたるフィギュアスケート人生。――小塚光彦の事績と小塚嗣彦のインタビュー。
その合間に日本フィギュアスケートの軌跡と平松純子、佐野稔、八木沼純子のコメント。

やっぱりこういう話なら、伊藤みどりは見たいよね?
本田武史も見たいよね?荒川静香のトリノの金の演技も見たいよね?
みな映してくれた。ちょこっとだけにしろ、本人たちのコメントもちゃんと取ってくれたし。
普段解説以外ではあまり喋る機会のない、御大?たちの意見もそれはそれで面白かった。

そうだなあ。印象に残ったことは。

山田満知子さんが目指しているのは、トップスケーターではないんだって。
彼女が目指しているのは「皆に愛されるスケーター」なんだって。
――彼女は“やり手”というイメージだから、そんなことを言うとは思わなかった。
言ってるだけかもしれないが。いや、でもやっぱり年齢もあるのかな。
若い頃は、それこそ伊藤みどりの頃は、もっとガツガツしてたと思う。

小塚光彦が設置した小塚杯。ジャンプ以外の、表現力に優れた選手に贈られるものだそうだ。
……それにしては伊藤みどりとか恩田美栄の名があるのが少々解せないが、
うん。なんかいい話だと思った。ジャンプは人目を驚かす。しかし表現力は。
陰になりがちな部分に光を当てる――いや、そういう意味だけではないと思う。
先見の明――そういう意味だけでもないと思う。
でもそのどちらもを含んでいる気がして、いい話と感じる。

小塚崇彦が、小さい頃からスポーツは何でもやった、ある程度やれたと言っているのを聴いて、
へー。と思った。サッカー、野球、アイスホッケー、……あと1、2種類何かをやってたって。
その上で、小塚嗣彦が「まあ……運動神経としては私の方がいいでしょうね」と言っていたので、
すごいおっさんだなと思った。(本人が自分で言ってるだけだが)
やっぱり身体能力は家系的に優れているんだろうねー。

高橋大輔が本田武史の指導について語っていて、
「トップの重圧とか、しんどさとかをわかった上でアドバイスをくれる」と。
そういうところも繋がって行く部分なんだろうな。
それもまた、美きかな。

あとは3月の世界選手権まで特に何もないですからね。
っていうか、GPシリーズの日程が混みあいすぎているんだよ!!
毎週じゃなくて、せめて隔週くらいにしてくれないか……。
滑る方も大変だろうが、見る方だって大変である。

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