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< エクレール お菓子放浪記 >

話のピントが甘い。

予想と違った話だったせいで点が辛くなったかなー。
前半は予想通り、そしてわたしは、いしだあゆみの元へ戻ってからは口喧嘩をしつつ幸せに暮らし、
その部分を後半でたっぷり描くんだろう、と思っていたのだが、
後半部。せっかく戻ったのにまた飛び出していくのか?
そしてその後は、ストーリーにもなっていないようなエピソードの羅列になっていないか。

脚本。あかんなあ。
あちこちで無理がありまくりだぞ。特にクライマックス以降。
ここがダメならやっぱりダメだろう。

演技もなあ……。
これは役者の責というより監督の……。テンポが悪すぎて……「は?」と言いたくなる。
いしだあゆみのおばあちゃんはメリハリがありすぎて、二重人格者設定?みたいな。
白い悪魔は、点景人物としては面白く、いてもいい人物だったけど、後半にも持って来るほど
ひっぱるキャラクターでもないだろ。そんな人物がいたことをすっかり忘れていたくらいだ。
だいたいあの変わり果てた姿を一目見て気付く間柄でもない。
別に白い悪魔がアキオのトラウマになっている描写もないしさー。
屍に鞭打つほど恨んでいたようには描かれてません。

早織は久々に見られて嬉しかったし、彼女の演技それ自体に含むところはないのだが、
役柄的にはねー。スーパースティシャスなショタコン?
自分の生活も立ちいくのかどうかという時期に、わざわざ北海道から東京まで出て来て、
アキオを探すためだけに何日も滞在を延ばすかね?
近辺の愚連隊になっているなら、手がかりが全然ないというのも不自然。
有名人のはずだもの。

そして、あの年齢差で再会して……いやー、無理。
12歳と20歳で出会って、再会が22歳と30歳ってくらいだったらまあわからんでもないけど。

話に無理がありすぎた。
あ、一番納得出来ないのは「このタイトルのくせに“お菓子”ってそれほど重要でしたか?」だな。
お菓子がポイントになっているのは間違いないが、お菓子放浪記ってほどでは……
このタイトルならば、流れ菓子職人となって放浪してくれないと。

ただ、「お菓子と娘」の曲は良く使われていた。いいんじゃないだろうか。初めてフルコーラス聞いた。
「東京音頭」がまともな歌い手により歌われていたのは個人的にお得感があった。
何しろヤクルトスワローズの応援歌としてしか聞いたことがなかったもので。
あ、そういえば、駒田徳広が出てたんですか?最後のクレジットでようやくわかったが、
……思い返しても役柄が出てこない……。なんで駒田、役者?

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