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◇ 柳家小三治「バ・イ・ク」

これを機会に積読本の柱を取り崩している。
この本も、買ったのは多分5年くらい前なんだよなー。

柳家小三治は「ま・く・ら」と「もひとつ ま・く・ら」が絶品。面白いですよ。
この2冊を読んだ後なので、「バ・イ・ク」も書店で見た途端迷わず買った。
……読んだのはそれから5年後なわけだが。

これはタイトル通りバイクの話。
実に好奇心があちこちに広がる人らしく……各分野に手を出している。
アメリカで英語学校に通ってみたり。オーディオに凝ってみたり。俳句もやる。
その多方面の興味の一角にバイクがある(あった)わけ。

彼は41歳でバイクに乗り始めたっていうんだから。
世間のバイク乗りは、そろそろ浮世の義理に縛られて「どーしよーかなー……」と考え始める頃でしょ。
そこから始めて(しかも教習所なんかに通わず、独習!)北海道長距離ツーリングとか
行っちゃうわけだから、ほんとにパワーがありますよ。

やっぱりねえ。人生は機嫌よく生きてなんぼだから。好きなことがたくさんあるのはいいことだ。
いや、たくさんはなくてもいい。みんな小三治を見習って好奇心を持て!とか
多趣味がえらい、とかいう話ではない。
でも人生「これさえあれば」という物を何か見つけておいた方が生きるのが楽だよ。
そうでないとつまんないよ。
でもそういう存在って、簡単に見つかりそうで、実は見つけるのが難しかったりするんだよね。
焦らずこまめに探しまわるのが大事。時々は別の道を通ってみたりしてね。

バ・イ・ク (講談社文庫)
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バイク好きならわたしよりももっと楽しめるだろう。

わたし自身ははるか昔に小型二輪の免許を取ったのだが、その後スクーターに3、4年
乗っただけでバイク人生が終わってしまった……。すごく高いスクーターの免許証だった。
ま、そのせいで普通免許の時はかなり楽だったはずだが……。

ちなみに野球好きなら読んで楽しい、という本はこれ。

白球礼讃―ベースボールよ永遠に (岩波新書)
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本好きなら読んで楽しい、という本はこれ。

お薦めです。

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