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< 外交官 黒田康作 天使の報酬 >(ドラマ視聴)

まあドラマが終わってしばらく経っているが……

ドラマは、正直言って、中盤のナントカ王女のお微行作戦ですっかり嫌気がさした。

ねーよ!!(怒)

あれだけやってお咎めなしなんて、黒田は一体どんだけスーパーマンやねん!!
葵の御紋の印篭が2つ3つないとやってらんないっすよ。
いくら王女側の働きかけがあったとしたって。あんな非常識な独断専行をする役人がいたら、
周囲の首は危なくて仕方ないじゃないですか!!

……なんだかのう。
真保裕一。いいのか?

まあ、王女の件は、メインストーリーだけではワンクールの尺が足りなくて
不要なエピソードを付け加えた感がありありだったから、真保裕一を責めるのは気の毒だが。
でもなあ。最終の2話分も相当コートームケーな話ではありましたよ。

一介の外交官たる黒田が「私が全責任を取ります」つって、……なんか意味があるか?
それで外務大臣が全てをそいつに任せると思うか?
そして黒田が「なぜ任せてくれなかったんですか!!」と大臣に詰め寄る。
……有り得ないっしょ。

9話?は単に今までの謎解きというか、説明台詞だったからなあ。
いや、香川照之はいい役者だし、織田裕二も(あんまり好きじゃないけど)まあ……なんだろうから
シーンとしては退屈ではなかったけど。
でも話的にはオカシイですよね?会場ではプラ爆出して、萩原聖人?が拳銃で脅しているのに、
なんで霜村が黒田のムカシバナシを長々と聞いてるねん。

挙句の果てに初志貫徹出来ずに撃たれちまうし……。
優先順位を間違うなよ、霜村よ。まず計画を実行しとかないと。

突っ込みどころは山のようにありますねえ……。いちいち言えないほど。

黒田康作は柴咲コウには相当失礼な態度なのに、フランスのマダムにはずいぶんとソフトなんですね。
人によって態度を変えるヤツは嫌いだ。
ってか、根本的に黒田は失礼だよねー。あれほど失礼では実生活でやってけないだろう……。

草刈民代は美味しい役かもしれなかったが、役者不足のため美味しさが活きなかったと思われる。
あれがもっと人を得ていたら、ドラマの出来もなんぼか向上しただろうな。

柴咲コウは、結局要らない役だったよなー。
お父さん、お母さんと夏帆の絡みは和んで好きだったが。
でもそれよりは、ちゃっちゃとメインストーリーを進めて欲しかった。
柴咲コウパートの唯一のストーリー的テガラと言えば岩松了の意外性くらいではないか。
しかしそれが展開的に妥当かというと、そうでもないのがカナシイところ……。

前回の映画「アマルフィ」で“女神の報酬”は天海祐希の笑顔だったので、
今回は夏帆の笑顔だろうと思ったが、9話の病院の待合室ですでに笑顔なので、ハズレ。
でも今回夏帆の演技は良かったと思います。雰囲気を出していた。
あれが銭形零だった女の子かと思うと。成長したねえ。
君島センパイも良かったんじゃないかな。2人並んでいる時の空気感が好きだった。

まあ途中で何とか脱落せずに最後まで見たんだから酷評というわけではないにせよ、
ドラマや映画って、なんで「ねーだろ!!」というストーリーばっかりなんだろうねえ。
この辺をもうちょっと気を使ってくれる脚本家はいないのだろうか。

天使の報酬
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あら。小説のレビュー、評価が低いな。
わたしはドラマよりは小説の方がごちゃごちゃした設定も地道に説明出来て、
むしろ良いだろうと予想していたんだが。

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ついでに < コントロール 犯罪心理操作 >

最初から最後まで60点をキープしたドラマ。
期待値も高くなかったので失望もなく、実にアベレージな出来。

ワンクールの中ではハラダタイゾウが出た回が面白かったかな。
たしかあれ、前後篇だったよね。前後篇くらいだと一話のディテイルをちゃんと書くことが出来て、
良い感じになるんじゃないかな。柏原崇の回も良かった。柏原崇も良かった。

最終回、お父さんの事件がついでのように解決してしまい、いいのか?と思った。
横山何某が、ただの熱血刑事で終わってしまったのが肩すかし。
絶対ヤツには何か秘密があると思っていたのに……。

松下奈緒には今後もお目にかかりたいが、ずっと主役を張れるかどうかは微妙ですなー。
個人的には、器用貧乏的な感触を感じている。

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