2011-03

◇読んだ本の感想。

◇ 若竹七海「英国ミステリ道中ひざくりげ」

聞いて驚け若竹七海!わたしが今まで読んだこの類の本で、これが一番面白かったぞ!(と、大々的に宣言しても本人の目に触れることはないであろうが)文学散歩の類は――それはもう、星の数ほどあります。読書も旅行もエッセイも好きなわたしは、これ系統はわ...
テレビで見た映画。

< ゴールデン・スランバー >(テレビ視聴)

最近、共時性づいている。森絵都「風に舞いあがるビニールシート」を図書館で予約した途端、NHKでドラマを放映するし。半月ほど前、マルタの猫関連で本ブログのお客さんが普段よりだいぶ増えた際、検索ワードで「マルタの優しい刺繍 映画」というのも散見...
◇読んだ本の感想。

◇ 森茉莉「ベスト・オブ・ドッキリチャンネル」(中野翠編)

食傷。なんというのかな。単純に言って「玉石混交にもほどがある!」といった1冊。玉はいいけど、ここまで石を読ませられると、もういいっちゅうねん!と言いたくなるぞ。まあねー。「ドッキリチャンネル」を連載していたのは著者最晩年のようだしね。筆力は...
◇読んだ本の感想。

◇ カズオ・イシグロ「充たされざる者 上下」

いやまあ、ちょっと飽きた……。これは完全に“夢文脈”で書かれた作品。前に読んだ「わたしたちが孤児だった頃」もだいぶ夢がかっていたけど、これは完全に夢文脈。おかげでだいぶストレスが溜まりましたわー。何しろ予定通りいくことが何一つない話だったの...
☆映画館で見た映画。

< ツーリスト >

久々の映画館~。どのくらい久々かというと、……やばい。去年5月の「アリス・イン・ワンダーランド」以来だ。その後10月くらいに「13人の刺客」を見に行ったんだけど、あまりに無軌道な残虐シーンの連続に途中で出て来た。年に2回では、映画好きとも言...
◇読んだ本の感想。

◇ 有栖川有栖「女王国の城」

長かった……。(話が、ではなく。まあ話も長いけど。)わたしが有栖川有栖を読んだのは多分10年くらい前。まだ課題図書リストを作り始める前。その頃の自分は、読んだことのない作家に手を出すのを非常にオソレている臆病者で、かろうじて初物に手を伸ばせ...
◇読んだ本の感想。

◇ キャサリン・フィッシャー「サソリの神シリーズ」

「オラクル」「アルコン」「スカラベ」の三部作。最近三部作づいている。ライラの冒険と、イアン・ワトソンの「黒き流れシリーズ」と、……あれ?そんなもんか。あとコレと。あ、この後シンクレア・ルイス「本町通り」を読む予定。でもこれは三部作ではなくて...
◇読んだ本の感想。

◇ 笙野頼子「説教師カニバットと百人の危ない美女」

ヨクワカラン……。最初はソフトなんだけどねえ。……まあソフトというには最初からコワレてはいるが。でもそれだけの話だと思った。それだけなんだから、別に普通に読めると思った。「ブス物」というジャンルをあえて書く(ジャンルなのか、ブス物って?)姿...