前編はテレビで見た。例によっていまいち。
やはりあの内容を2時間に収めるのは無理なのだろう。
ストーリーを追うだけになっているので旨みがない。
今回後編を見た。冒頭はハチャメチャなわりに(だからこそ?)印象は良かったのだが、
本筋になってからはやはりストーリーの詰め込みが気になった。
良かったのはキヨラのエピソードまでかなあ。それでもキヨラと龍太郎の再会の部分は、
もっと美味しく作ってくれよ、という感じだったが。そこが適当でどうする。
これなー。お金も時間も余裕を持って使えるならば、かなり楽しい映画になっただろうになー。
まあ、あり得ないけど「指輪三部作」のように一気に撮っちゃうとかさ。
指輪までの完成度は求めていないから、もっと時間を長くして映画ならではの遊びも入れて欲しい。
5部作くらいになってもいい。
原作マンガが手元にないのでアマゾンでチェックしたところ、多分日本編は9巻までだと思う。
それを連ドラ11回でやったんだから、つまり1巻≒1時間(@正味46分)。
それなのに10巻から25巻の完結までを2時間(?)スペシャル前後篇、映画2本、
ざっとの計算で16巻≒8時間なんだから、言わば倍速ですよ。
そりゃストーリーを追っかけるだけになるわ。残念無念。
それでも、ラストの話の作りは原作より映画の方がまとまっていた気がする。
原作、モーツァルトのミニコンサートで〆てはダメでしょう。
やはりそこはライジング★スターとの共演じゃないと。
(その部分を今、テレビ局の枷から逃れた作者がのびのびと展開しつつあるようだが。)
映画はエンドクレジットの部分を上手く使って、ライジング★スターを一瞬映していた。
それだけでけっこう満足感があった。
ま、映像作品はこれで最後だ。(番外編のアニメを作る可能性はあるか)
連ドラを非常に高く評価したので、その後の作品を評価することは出来なかったが、
出来はともかくとして、スタッフの仕事は真面目で、その点はがんばったと思う。
何しろ敵は時間(と予算?)でしたね。関係者各位、お疲れさまでした。
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