2010-12

◇読んだ本の感想。

◇ 夏目漱石「草枕」

「草枕」で有名な文章と言えば、   智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。   とかくに人の世は住みにくい。――だが、それは脇に置いといて、この作品には頷かれるところが多かった。夏目漱石を好きなのは、まさに然り、と言...
フィギュアスケート。

フィギュアスケート全日本選手権2010。

今年はNHK杯を見ただけで、他はほとんど見なかった。GPファイナルは半分くらい見たかな。全日本選手権の存在もすっかり忘れており、当日テレビ欄で「あ、そういえばこんなのもあった!」と思いだしたくらいで。こんな風に気が抜けているのは、浅田真央の...
仙台89ers。

めでたしめでたし。

89ers、久々の観戦は勝利。今期観戦初勝利だあ。まあまだ2度目だけど。やっぱり勝つとうれしいですね。でもヒヤヒヤでしたよ(-"-)。こう言っちゃなんだが、もっとすんなり勝ってもらわなければ困る!とにかくフリースローをちゃんと決めんかい!「...
◇読んだ本の感想。

◇ スタインベック「怒りの葡萄」

おれはこんな本を読みたくなかっただ。いや、この本がくだらねえといってるわけではねえ。これは立派な、たしかな本だ。だが痛え本だ。つれえ本だ。読んでるとつらくなるだ。人間は二つ、種類があるだ。強えのと弱えの。強え人間はこういう本を真正面から読め...
◇読んだ本の感想。

◇ 恩田陸「球形の季節」

あまり語るべきことは多くはない。唯一言いたいことは、これはいわば「遠野物語」の遠い子孫だということ。この人の作品は4作目か。本作の道具立てはかなり「六番目の小夜子」を思い出させますな。高校・噂・噂に操られる人々・事件。この人はとにかく噂が好...
仙台89ers。

わたしは、好きでいられるのだろうか。

もう、気持ちが離れている気がする。もし今でも愛していたら、もっと怒るし文句を言っている。激烈に反応している。愛の反対は無関心だ。もう、関心を抱けなくなっているのかもしれない。――イーグルスに。渡辺直人選手の移籍にまつわる記事を、数日前によう...
テレビで見た映画。

< のだめカンタービレ 最終楽章 後編 >

前編はテレビで見た。例によっていまいち。やはりあの内容を2時間に収めるのは無理なのだろう。ストーリーを追うだけになっているので旨みがない。今回後編を見た。冒頭はハチャメチャなわりに(だからこそ?)印象は良かったのだが、本筋になってからはやは...
◆美しいもの。

◆ ラヴェンナのモザイク その2。

大司教館付属博物館と礼拝堂。博物館としては小さめだが、展示物を明るくすっきりと飾っているので気持ち良く見られる。豪華な聖具や建築のレリーフ部分といったところが多かった気がする。しかしここでの見どころは(付属礼拝堂は当然のこととして)間近で見...
◆美しいもの。

◆ ラヴェンナのモザイク その1。

ラヴェンナには数年前から憧れを抱いていた。小さな町だけれど、過去に帝国の首都になった時期もある。(この帝国を、わたしはうろおぼえに「ビザンティン帝国」とか覚えていたけど、実際は「西ローマ帝国」の首都になったらしい。しかし西ローマ帝国とは何か...
◆美しいもの。

◆ ヴェネツィアのスクオーラについて。

スクオーラは英語で言うとスクール、つまりよく使われるのは「学校」という意味でなのだが、英語と同じく別な意味で使われることももちろんある。ヴェネツィアのガイドブックでは、たいてい「同信会」と訳される。だが「同信会」と言われてもあまり意味がピン...