2010-09

◇読んだ本の感想。

◇ リリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」

わたしが何かを書くとしたら、どーせ小賢しく“小説としては”なんて言いだすから、感想は割愛。そんなん書いても意味がない。この作品に対しては。言えることはたった一つ。「いいお母さんを持ったんだね」ということ。東京タワー ~オカンとボクと、時々、...
◇読んだ本の感想。

◇ 越谷オサム「階段途中のビッグ・ノイズ」

前作「ボーナス・トラック」もブログに書いたはずだが……と思って検索してもなかなか出てこない。gooブログは検索機能がおかしい。記事タイトルが検索対象じゃないってヒドくないか。何回かトライして、ようやく見つけた。「ボーナス・トラック」は日本フ...
古田ブログ関連。

古田敦也トークショーに行って来ました。

古田さんのブログで19日に福島県国見町でトークショーがあることを知ったので行ってみました。実は本ブログは、そもそも古田のファンブログから始まっているんですねー。当時とはブログタイトルは変わっているけど、「27」にその名残がある。まー、お元気...
◇読んだ本の感想。

◇ マリーア・ベロンチ「ルネサンスの華 イザベッラ・デステの愛と生涯 上下」

著者を責めるべきか、訳者を責めるべきか。全体的に、面白いことは面白かった。が、乗り越えられない部分が二点。まず一点目は(というのは、大学時代の憲法学の教授の口癖だったなあ)、どこで、誰が、何をしているのかがよくわからないこと。特に最初の方に...
東北楽天ゴールデンイーグルス。

楽天球団はどこまでファンを迫害すれば気が済むのか?

この一年、楽天ファンにはあまりいいことがなかった。まあ去年の2位は、ファンから見たって出来過ぎなんだから、今年はそうは上手くいかないだろうとは思っていた。(そう言いつつも、「何かの間違いで優勝しないかな」と夢を見るのがファン)野村監督の交代...
◇読んだ本の感想。

◇ 恩田 陸「夜のピクニック」

ちょっと語っていいですか。うちの高校には強歩大会という行事があった。歩く距離は30キロくらい。平均より若干早いわたしの場合で、ほぼ5時間かかったと思う。朝8時に学校を出発する。山の中腹にある高校だったから、その山を下まで降り、広瀬川沿いを上...
◇読んだ本の感想。

◇ フォークナー「八月の光」

ツラかった……。そもそもわたしが何故こんな似合わないもんを読んでいるかというと、数年前、何だかの本を読んでいて、「なんでアメリカ文学はこういう、ドライでビターなもんばっかりなんだろう?」という疑問を抱いたことに始まる。いや、“もんばっかり”...
◇読んだ本の感想。

◇ 井上ひさし「ボローニャ紀行」

この間亡くなった遅筆堂さん。この人が外国に旅行するイメージが全くなかったので、このタイトルを見た時、「……ほ?」と思った。なんで井上ひさしがボローニャなんだろう。ま、その疑問はこの本を読んでもあんまり解決されない。彼は長年、なんだかえらく熱...
◇読んだ本の感想。

◇ ジェフリー・フォード「緑のヴェール」

さて……文句を言うべきか言わざるべきか。標準レベルは軽くクリアしている面白さ。ストーリーの骨格はいかにもSFなのに、SFに、ともするとつきまとう安っぽさ(自分がこんな風に言うのは切ないが……)がない。やはり文章がちゃんとしている分、厚みがあ...