2010-07

◇読んだ本の感想。

◇ ストウ「アンクル・トムの小屋」

人生初アンクル・トム。子供向けバージョンでも読んだことがなかったので、読むに当たっては少々悩んだ。今更子供向けのものを読んでも仕方がない。だが大人向けのバージョンで620ページの新訳は、そりゃ詳しく書いてあるんだろうけど、そこまで時間をかけ...
◇読んだ本の感想。

◇ 平出 隆「白球礼讃 ベースボールよ永遠に」

読みながらずっと微笑っていた。時々泣いていた。地下鉄の中で、お昼時のサイゼリアで、さらにまた帰りの地下鉄の中で。大好きなことを、達者な人が好きなように書いて、面白くならないわけがないのだ。平出隆は野球を愛している。この愛をこんな風に書けるの...
ドラマ。

< GM ~踊れドクター~ >(ドラマ視聴)

連ドラをめったに見ない(1年半前の「浪花の華」が多分最後)のわたしが「おお、そうか!それは見なければ」と楽しみにしていたのがこの作品。東山のコメディはけっこう好き。往々にしてかなりオバカなドラマになりがちですけど。今回もその傾向ですねー。し...
◇読んだ本の感想。

◇ 秋山瑞人「猫の地球儀 焔(ほむら)の章 幽(かすか)の章」(全2巻)

この本を読もうと思ったのは大森望によるSFベスト30に入っていたからだが、電撃文庫刊と知ってかなり怯む。だってラノベじゃないですか。初期ラノベには玉石混淆で良いのもあったけど、悪い意味で花盛りになってからのラノベには偏見がある。電撃文庫は名...
◇読んだ本の感想。

◇ 国書刊行会「書物の王国」シリーズ

これを読み始めたのは、直接的には須永朝彦が編者の一人だったからだが、その前から気にはなっていた。だってそそりませんか、タイトル。「書物の王国」なんて。そもそもこのシリーズは何なのかというとアンソロジー。全20巻。巻ごとにお題がある。それにふ...
◇読んだ本の感想。

◇ イタロ・カルヴィーノ「見えない都市」

えーと。これは、宇月原晴明「安徳天皇漂海記」の元ネタですか?マルコ・ポーロはヴェネツィアの商人で、元に仕えて十数年、帰国後自分の体験談を口述し、それが「東方見聞録」と呼ばれる書物として残った。一般的理解としてはこんなもんでいいと思うのだが、...
◇読んだ本の感想。

◇ プラトン「饗宴」

実はラジオの野球中継を聴きながら読んだので、内容は眺めた程度。なので、あんまり言っていいこともないのだが、ちょっと驚いたことがあったので。「饗宴」で有名な部分は一応2つだと思う。(他にもあるんだろうが。)   戦いでは、愛人と愛者を同じ場所...
◇読んだ本の感想。

◇ カズオ・イシグロ「日の名残り」

「わたしを離さないで」に続いて、カズオ・イシグロ2作目。が、これはまたけっこう毛色が違いますな。それぞれの作品の毛色が違うのは、彼の特徴らしいが。「わたしを離さないで」はSFのような設定の純粋小説だった。――単に純粋小説と言いたいだけで書い...
東北楽天ゴールデンイーグルス。

はー、ようやく。

去年の10月1日に勝ち試合を見て以来、ようやく今年楽天観戦初勝利だよー。……と言っても、今年はまだ2回目なんですけどね、見に行ったの。まあとにかく勝って良かった。ようやくってのはラズナーの2勝目にも言える。ここんとこ、けっこういいピッチング...
◇読んだ本の感想。

◇ 宮部みゆき「日暮らし」(文庫は全3巻)

多作人気作家には偏見を持ちまくるわたしが、ただ一人一目置くのが宮部みゆき。まあそりゃ、彼女の作品が全て傑作なんてこたぁない。最初に読んだ「R.P.G」なんて全然面白くなかったし、「蒲生邸~」も悪くはないけど好きではなかったし、「霊験お初」と...