2009-08

◇読んだ本の感想。

◇ 遠藤周作「深い河」

読み終わった時はけっこう感銘を受けて、考えた末に評価A(=えらい!)をつけたんだけど、少し冷静になったら、話の作りはわりと類型的だな、と感じたのでB(=なかなか)に直した。妻を癌で亡くした後、妻の大切さに気づき苦しむ初老の男とか。自分探しの...
古田ブログ関連。

乗れない自転車。

2週間くらい前から、記事にしようかどうしようか迷っていた。基本的に現実社会とは関わりのないブログだし、他人事と言えば他人事だからね。だが、まあ自分も三次被害者くらいの位置にはいるわけだし、今後ますます増える傾向にあると思われるので、せめて一...
東北楽天ゴールデンイーグルス。

ほんとナサケナイです。

なんでこうなるか。なんでわたしが見に行くと楽天は惨敗なんだ。こないだの引き分け挟んで、相変わらず観戦惨敗率がひどいです。まあ、7連勝というのは望みすぎだと思ったけどね。それにしたって10-0は無いでしょう。いや、藤原が打たれて5失点はあきら...
◇読んだ本の感想。

◇ 日野啓三「ユーラシアの風景」

こんなにあちこちに行きやがってうらやましいぞ!!……と、まず悪態をついてから読み始めた。どういう人かは全く知らず、この本も池澤推薦で読んでみた。(ここのところ池澤推薦が続くが、つまりは池澤の書評本を1冊読んで、食指が動いた本のタイトルが課題...
◇読んだ本の感想。

◇ ハルビヨルグ・ヴァッスムー「ノルウェーの汀の物語 ディーナの愛 上下」

主人公であるディーナの造型が非常に印象深い。女というより動物。強く野性的。体面を考えることも、周囲の思惑も、ほとんど彼女の行動には影響を及ぼさない。獣の強さと凶暴さで周囲を支配しながら自分の人生を生きて行く。彼女の前に、全てのものは好むと好...
◇読んだ本の感想。

◇ 岡田英弘「歴史とは何か」

うーん。どうだろ?池澤推薦。「文章がもう少し練れていれば……」との留保付きだが。でも内容については素直に評価しているようだ。わたしは、と言えば眉に唾をつけながら読んだ。今まで聞いたことのないことを、けっこうな断定口調で言っているところが少々...
テレビで見た映画。

< レッドクリフ PART1 >(DVD視聴)

うーむ。戦闘シーンが長くてなあ……。その部分が好きな人は満足だと思うんだけど、わたしは映画にあまりその辺のことを求めてないので、あまり長いと飽きる。けっこう飽きた。長い長い三国志、大胆に切り取ったこと自体はいっそ潔いくらいに映ったので、それ...
◇読んだ本の感想。

◇石川達夫「黄金のプラハ 幻想と現実の錬金術」

学者はたまにこういう佳品を書く。構造的には当然のことなんだけど。書くにせよ、話すにせよ、人間は自分の一番得意なこと、あるいは好きなことについて表現している時が一番面白い。学者なんてのは、世の中の職業人の中で、得意なことと好きなことが最も近接...
◇読んだ本の感想。

◇ 姫野カオルコ「ハルカ・エイティ」

久々たっぷり満足な1冊。例によって情報はここから。いや、でもね、わたしにとって、この著者名は難ですよ。ペンネームをカタカナにする人には共感出来ない。今までカタカナの著者名で面白かったものが全然なかったかと言えばそうでもない気がするが、ペンネ...
◇読んだ本の感想。

◇ 野中柊「あなたのそばで」

うーん、うーん、……ヨンデモ本?この本は、――つまりは、わたあめをどう思うかという問題なのだ。わたあめは甘い。ふわふわしていて口の中で一瞬で溶ける。ざらめ100%なのでこれといった栄養はないし、複雑な味は一切なし。ストレートに甘い。食べ物と...