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< カイドク 都市伝説の暗号ミステリー >(ドラマ視聴)

こないだの単発1時間半ドラマ。
言及するほどの価値があるかどうか悩むほどヘタレなので、どうしようかと思ったが、
個人的にネタもない折柄であるとともに、何だか続編作る気マンマンと見受けられたので、
とりあえずしょもないもんを作るなっ!と言っておく。

しょもないもんを作るなっ!
……ま、ここまでしょーもないと、いっそアッパレ?
いやいや、逆にそこまで言うほど突き抜けていたわけではなかった。
何しろ、設定がガリレオと丸かぶり。それなのに“あの”ガリレオと比べてさえ、
勝っている要素がほとんど何一つ無いってどういうことやねん。
乗り越えるべきハードルはかなり低かったと思うのだが……
なんでわざわざ時間と金をかけてこういう出来になるかねえ。
ここまでヘタレなものを公衆の面前にさらそうという蛮勇にいっそ感動。

唯一褒めるところがあるとしたら、池内博之の雰囲気のみ。
それでも、後半は脚本のヘタレのせいで、池内博之の役柄、ダダ崩れ。
頼みの綱だったのに……。
あんまりグダグダしているので、後半は耐えられず適宜飛ばしながら見ました。

ジャンルの掴みはなかなかいいと思ったのになあ。
風水とか将門とかを持って来て、そこはかとなく不気味感を漂わせながらのミステリー。
ちょっとリキ入れて作れば、わりあい視聴率を取れそうな素材なのにもかかわらず。
素材を思いついたことで全ての仕事が終わったと勘違いしちゃったんじゃないの?
もうちょっと真面目にやろうよ、作り手のみなさん。

話は……どこがどう、というんじゃなくて、全体的にダメダメ。
思いつき一直線で話が展開する&主人公が全てを解説する流れは、
「名探偵コナン」と「ナショナル・トレジャー」によく似ている。それではあかん。

それにしてももう少しなんとかなるだろう……というのがキャスティング。
最大の誤謬は三浦理恵子。ひっくり返りました。
キャスティングをした人は、三浦理恵子が警察のキャリアに見えると思ったのか?
ほんとーーーーーーーに思ったのか?
何とかいうこの前のドラマで……なんだっけ?「サラリーマン金太郎」?
あ、ちがう、「特命係長只野仁」で、嬌声をあげていたのも記憶に新しいというのに……。

わたしは沢村一樹はまあ好きなので、主役でもいいけど、でもいい役者ってほどじゃないから、
脚本のヘタレ具合を持ち直させることまでは出来ないしな。
おっさんばっかり出てきて、みんな同じようなタイプだったので見飽きた。
というか、それぞれのキャラクターが立つほど上手く撮られてなかったと思う。

国仲涼子は……悪くはないんだろうけど、うーん?という感じ。
まあ、何をさておいてもあの脚本では、役者の努力ではどもならん。

ちょっと毛色の変わった2時間サスペンスだと思うのが正しいのか?
(コレは1時間半の尺だけれども)
わたしは2時間サスペンスの良さがサッパリわからず、従ってほとんど見たことはないのだが。
まあ、このドラマに続編があっても見ないだろうしなー。
最初が良作で続編がヘタレというのは数多くあっても、その逆は寡聞にして知らない。

しょもないもんを作るな。頼むから。

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