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< うそうそ >(ドラマ視聴)

録画していたのをようやく見た。
期待していたのだが……。ダメでした。

制作時間はあったはずなのに。これ、話がダメダメだろう。……脚本家変えてるなー。
「しゃばけ」は永田優子他。
「うそうそ」では樫田正剛・高橋ナツコ。
これが直接の原因なのか?

ついでだから基幹スタッフ比較。

「しゃばけ」
プロデュース 喜多麗子
演出 宮本理江子

「うそうそ」
プロデュース 同
演出 光野道夫

……脚本と演出が全くの入れ替わりではな。作品として全然違うのは当然だよ。

「何か映しとけばいいんでしょ」的なヘタレ具合でした。
前回のグレードはどこへ行ってしまったのだろふ……。
だいたい、今回の交代では何が目指されたのか。
……どうも予算の縮小である気がしてしょうがない。
第一弾でつかみがOKなら、第二弾で多少手を抜いても視聴者はついてくるってか?
馬鹿にすんなよな。

前回、わたしが熱烈に支持した細部への目配りが全く!全然!感じられない!

< しゃばけ >(ドラマ視聴) - プラムフィールズ27番地。
ほらぁ、やれば出来るんじゃん!……と思った。誠実にがんばりました、というのが伝わってくるドラマ。他のドラマで透けて見える、「ほら、こうすれば視聴率上がるでしょ?」的な浅薄さはほとんど感じられなかった。他も、これくらいちゃんと作ってくれればい...

前回は「ああ、丁寧に作ってくれてありがとう」と感謝までしたというのに……
久々にちゃんと作ってくれたドラマに巡り合えて嬉しかったのにっ!
わたしの期待感を返せっ!!

期待しすぎたのか。ま、それはあると思う。
しかしその部分を差し引いても。ダメ。全然ダメ。
「ストーリーは一応辿りましたよ~~~~~~~~」ってだけの話になっている。
はぁー。2時間あったのに何してやがんだ。尺が足りないって密度じゃなかったよね?
原作読んでないけどさ。話として、2時間で書ききれない情報量じゃなかったはずだ。
もう、がっかり。

演出が悪いよ。全体的に。
役者たちをうまく絡ませてないから、それぞれが孤立感アリアリ。
脇はそれぞれ、それなりにいい役者なのに……。
主役の手越某も、前回は健闘を称えたが、今回は「……おかまか?」といいたい軟弱さ。
いや、もちろん前回も軟弱だけど、ぎりぎりのラインを上手く押さえていたと思うんだよね。
今回そのラインを飛び越えてしまった。そうなると気持ち悪くなる。何でこうしたかなー。
ちなみにこれを言っては愚痴だけれども、この1年の間にもう少しは上手くなっていて
欲しかったぞ、手越……。

おたえのキャラクターも変だったしなー。気丈な部分はあるにせよ、
あんなにあっさりと「いってらっしゃい!」と送り出す母ではないはずだ。
もっと心配して、悩んで、それでも何とか心を決めて行かせる部分がないとさー……
父と母の心の交流もないし、祖母と母の繋がりも雑だし、十朱幸代が天から声をかけるのは安易だし、
そもそも手越と十朱幸代は会ってないやないか!「会いたいねえ」つって呼んだんじゃないのか!

若旦那がどうしてそんなに大事にされてるか。
わたしはそれを“設定”としてしか捉えられなかった。
でも話の根幹に関わる部分なら、設定じゃダメだよね。“納得”させないとね。
岡田某も、それなりの役柄を与えてやれば、けっこう面白く出来る人だと思うのに、
変にいい人で、手越の鏡でしかない。これは脚本の部分か。もー、やっぱり脚本だよ。
表面をなぞるだけでドラマを作るなっ!!

わかった。今回のこれはなかったことにしよう。
次行こう、次。スタッフは元の人に戻してみよう。
それでやっぱりダメダメだったら、「しゃばけ」がたまたま上手く行った作品だったということで、
もうわたしは期待しない。終わりでいい。
第二弾がこんなんじゃあ残念すぎるよ。せっかく前回は面白かったのに。
リベンジをしてくれ。ぜひ。

……今回唯一の収穫と言えば、家鳴りですな。
前回より各段に可愛くなっていたように思った。具体的にどこが、とは言えないんだけど。
家鳴りの可愛さのみは評価する。1匹欲しい。

※※※※※※※※※※※※

ちなみにねえ。

ようやく畠中恵「しゃばけ」読みました。3年前にリストアップしていた
課題図書リストの順番がようやく回ってきたので。

こちらも、――期待ほどは面白くなかった。そんなに悪くはなかったけど。
もうちょっと面白く書けそうだけどなーと思いながら読んでいた。
まあファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だからね。
この賞は、運のいい素人か作家の卵が取る賞なので、傑作!というのは少ない。
ここがスタートで、(作家の卵の場合は)書いていくうちに上手くなっていくのだろうと思う。
まだ「しゃばけ」しか読んでないので次はもっと面白くなるだろうと期待している。

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