2009-01

◇読んだ本の感想。

◇ 「西遊記 上下  中国古典文学大系 31 32 」(平凡社)

西遊記を読んだ万人が思ったであろうことをわたしも言う。――三蔵ってば何たるヘタレ!それにくらべて孫悟空の何とかっこいいことよ。成立があやふやな話なので、多分グダグダな話なのだろうと思ったら、読みやすかったので意外。でもこれはある程度ダイジェ...
☆映画館で見た映画。

< K-20 怪人二十面相・伝 >

うーん。作りはわりとがんばっているし、金もけっこう適正にかけている気がするし、役者も悪くなく、舞台設定、雰囲気、嫌いじゃないのに。なんでこんなにノレなかったんだろう?我ながら疑問だ。パンフレットを買わずに帰って来た。つまんなかったわけではな...
◇読んだ本の感想。

◇ 重松清「流星ワゴン」

ヨンデモ本のご紹介。このくらいになるとご紹介も何も、今さら、だよね。世評があまりにも(?)高いので読んでみたんだから。ベストセラーになった本なのかな?何だか一時期、あちこちで名前を見ていたような気がする。初重松作品。ベストセラーになっていた...
◇読んだ本の感想。

◇ 梨木香歩「沼地のある森を抜けて」

深い…………。わからないゆえに、という可能性もあるが実に深みを感じた作品。これは(唐突ですが)北野武の「HANA-BI」の映画を見た時に通じる気分だ。決して好きではない。しかしどっしりとのしかかって来る何かがある。深いというより重いのか。重...
ドラマ。

今期ドラマ。

珍しくけっこう見ている。連ドラ本数3本というのは今までのタイ記録だ。で、それぞれ最初の1,2回を見た感想。えー、「Q.E.D. 証明終了」。タイトルに惹かれてとりあえず1度見てみた。知っている役者がほとんどおらず、コドモが主演なことで非常に...
◇読んだ本の感想。

◇ サン=テグジュペリ「星の王子さま」新訳読み比べ(その2)

(その1からの続き)結局、原典からして相当に微妙な話であることは間違いないと思うよ。サン=テグジュペリは……プロの作家ではなかったんだと思う。と、他には「夜間飛行」しか読んだことないわたしが言うのも非常にアレだが。天性の詩人であったかもしれ...
◇読んだ本の感想。

◇ サン=テグジュペリ「星の王子さま」新訳読み比べ(その1)

(現在手元には内藤濯訳1冊しかない。つまりこの状態で新訳の内容を引用することは出来ない。文章中、引用のように見えることがあるとしても「総じてこんな感じの訳だった」あるいは「自分のとらえ方ではこんな感じだった」というもので、内藤訳を除いて、引...
ドラマ。

< うそうそ >(ドラマ視聴)

録画していたのをようやく見た。期待していたのだが……。ダメでした。制作時間はあったはずなのに。これ、話がダメダメだろう。……脚本家変えてるなー。「しゃばけ」は永田優子他。「うそうそ」では樫田正剛・高橋ナツコ。これが直接の原因なのか?ついでだ...
◇読んだ本の感想。

◇ 帚木蓬生「三たびの海峡」

むかむかする。この人はこの作品でわたしの評価を相当に下げた。もう読みたくない。もう読まない。「薔薇窓」の感想でも書いたんだけど、この人は着地が安易すぎる。特に今作のようなシビアなテーマを描くのなら、……この安易な収束は一体なんなの。単なるエ...
◇読んだ本の感想。

◇ 米原万里「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」

彼女にあまり馴染みはなかったけれど、訃報を聞いた時は「惜しい人を」と残念に思った。ラジオとかテレビでちらっと視聴したおりの、パワフルで楽しげなイメージが残っているから。本作品が初米原。「面白いことをスピーディにぽろぽろ書き飛ばすエッセイ」と...