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◇ 松井晴子「続 建築家が建てた幸福な家」

ヨンデモ本(=読んでもいい本)のご紹介。

先に「続」を読んでしまったんだけど、内容的には問題ないでしょう。
建築家が建てた個人住宅、築20年から38年の家、24軒のレポート。

こういう本は読みたかった。出来た時には目新しさとかで注目されて、色々文章も書かれるが、
結局住んでどうかという部分が一番大事でしょう。
でも「結果的にどうだったか」というのはなかなか本にしてくれないからね。
しかも20年住んだ後のレポートなら、耐久性、メンテナンス部分まで完璧。

24軒。評価がけちょんけちょんというのはありません。さすがに。
最終的にはみなほめて書くのがお約束の本だからね。
でも3年たってどこだかが腐った、とか。暑い寒いが激しい、とか。
欠点も(ごく小さくではあるが)書かれているので、まあ良心的。

写真を見ても、間取りを見ても、文章を読んでも「わたしはここには住みたくない!」と
切実に思う物件もあるけれど、住んでる人が気に入ればそれが正解ですから。
……が、「家の住み方がわかるまで10年かかった」とか言われてしまう家は
ゼッタイヤダ。11年目から快適に?住めても、10年不便を忍ぶ気にはならん。

「正」の方もいずれ読んでみるつもりでいるが……。
そっちには中村好文があるよね?著者は中村好文贔屓のはずだし。

続・建築家が建てた幸福な家
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