いや、実は今年は何だかフィギュアスケートが盛り上がらなくて……個人的に。
なんでか、理由はよくわからない。顔ぶれが固定しちゃったので飽きたのか?
確かにこの3シーズンくらい、けっこう同じ人たちを見ているもんなあ。
まあでも、NHK杯くらいは見ようか……と、半ば義務感でテレビの前に陣取り。
女子シングルが始まる前に、男子シングル、SPの録画をとりあえずチェック。
――そしたら!出てるじゃないですか!無良君が!
よっしゃーっ!ようやくシニア参戦かーっ!
待っていたぞ、無良崇人!
……ここまでテンションがあがるにはワケがあります。
これ3年前のブログ記事。ようやく出てきてくれたんだねえ。
(つーか、このブログ3年前はもうやっていたのか……。)
なかなか姿を見かけないので、ジュニアから脱皮できなかったのかなー、と
去年あたりからちょっと心配になっていた。浅田真央と同学年で、彼女はあの活躍だし。
フィギュア選手、ピークの時期は段々早くなっているしね。
本田武史の後を行く子だ、と思ったんだよ。
滑りが骨太。……フィギュアスケートという競技の性質上、
骨太系が評価されるかどうかはまた別の話になるんだけど、わたしは好きなんだ。
現在は男子も軽やか優美タイプが主流だが、滑りがみんな同じになってはつまらないもの。
昨今珍しい骨太系。見たい!と思った。彼がどこまで行けるかを。
今回のSPは良かった。シニア初参戦とは思えないほど堂々とした滑り。
それに加えてけっこう手足をきれいに見せてるじゃないですか!
同じ年頃の本田と比べて(記憶は定かではないけれども)、その部分ずっと進化してるよ。
ジャンプの大きさは武器だ。
スピンは、回るのは上手いけど、少し体がかたいかな。かたい所を何とか形にしてるんだから、
けっこうがんばってるよね。
SPに比べれば、フリーはわずかに落ちる。最初のジャンプの固いこと。
途中、ジャンプが何度か抜けたしね。ストレートラインステップも、一級品になるまでは
まだまだ。この夏は筋トレだなー。
エキシビは、まだまだまだ……。でもシニア初参戦で、あまり完成したエキシビを持っている
わけもないしね。だがあのエキシビの衣裳を見ていると、何だかとってもヤンキー……。
もうちっとシメようよ。好き好きだが。
次は全日本選手権で見られるねー。楽しみだ。
今年はすでにフィンランド杯で優勝しているそうだし、四大陸選手権とかは無理なのかな?
今シーズンもまだ半分くらいしか終わってないのに気が早いけど、
来年あたりはトップ争いに出て来てくれるのを期待している。
そしてもう1人のお気に入りは、ジョニー・ウィアー。
彼もだいぶおっさんが入ってきているようだが……いや、でもまだ王子。
顔そのものよりも、醸し出す雰囲気でね。白人男性にしては、24歳になってもまだゴツくない、
珍しいタイプかも。
この人を初めて見たのは2004年のNHK杯。衝撃的だった。
何と美しいスケーティングか。男子でここまで優雅な滑りは、後にも先にも見たことない。
去年、一昨年は何となく精彩を欠いていたような印象だったが、
今回の滑りは再び美しかった。ああいう滑りは天性のもので、努力で手に入るものでは
ないのかもしれない。キム・ヨナと似たような意味で、別次元ですな。
彼の場合、一番良かったと感じたのはエキシビ。
サーキュラーステップかなんかの時、翼が見えた。……などと言ったらあまりにもメルヒェンだが、
いや、本当にそう思ったんだよ。美しい。
またエキシビの選曲がね。「アヴェ・マリア」――わたしの彼のイメージは、
ボッティチェリが描くところの天使に近いものがあるので、曲からしてバッチリ。
自分のことをよく知ってるよ。世界の王者にはなれないタイプだが、いつまでも心に残る。
今回の2位で、グランプリ・ファイナル決定だそうで、どうもおめでとう。
また見られることが嬉しい。
女子は、浅田真央が……やはり上手いが、演技に感動したのは中野友加里。泣けた。
素人目には、彼女の点数がいつも低くてかわいそうだ。
もうちょっと点数出てもいいと思うのになー。
グランプリ・ファイナルって、12月の半ばに開催か。選手たち、忙しいなあ。
みなさん、どうぞ頑張ってください。
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