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< ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女 >(テレビ視聴)

これは映画館には見に行かなかった。ナルニアはそもそも原作を読んでいない。
すっかり大人になってから、読もうかと思って手に取ったことはあったのだが、
大人が読むにはちとツライ雰囲気があってやめてしまった。
やはりそれを読むにふさわしい年齢ってあるよね。タイミングが大事だ。

タンスが異世界につながる秘密の通路、というのは非常に魅力的なアイディア。
なので、映画でもそのシーンだけは集中して見た。他は……ながら見かな。
こないだのライラもそうなんだけど、話が緩急なく、淡々と流れていくよね。
淡々とと言うより、さくさくと、か。
もう少し見せ方に工夫が欲しい。

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この映画で思ったことは……吹き替えってあかんなー、ってこと。
まあ、吹き替えには吹き替えの良さがあるけれども。情報量が多いしね。
が、長年の日本吹き替え界の弱点というか……「吹き替え調」という変な癖が鼻につく。

吹き替え調=外国人調。

友近の持ちネタになったりするくらいだから、やっぱり変なんじゃないの?喋り方として。
外人の声は外人風にアテなきゃいけないってことはないんじゃないかなあ。
アニメにあてるのは普通にやっているのに、外国人俳優の場合は「外人っぽく」が
主たる目的で、声の演技そのものは二の次って感じだよ。

ナルニアの長女の吹き替えが、聞いてて辛かった。
これはその人だけの欠点じゃなくて……ああいう性格のキャラクターってみんなそうだよね。
真面目でイライラ体質の女の子の喋り方。画一的すぎる。
ハーマイオニーとかもそうでしょ、メリハリなく、画一的にツンケン……
実は同じ人が吹き替えしているのか?

あと、これも女の子とか女性に顕著なんだけど、吹き替えの声優は、大抵みな
オリジナルの声より高いんですわ。吹き替えで低くなっているのは記憶にない。
あれもねー、あんな声の高い人ばかり引っ張って来ない方がいいんじゃないかと思う。
高い声で平板。あかんわ。腹話術じゃないんだからさ。

日本吹き替え界は根本的に勘違いをしていると思う。
もちろん声の演技も努力しているんだろうけど、その前に、もっと自然な発声を心掛けないと
演技をがんばっても上っ滑りするだけ。外人らしくアテることが大事なんじゃないよ。
人間らしくアテてくれたまい。

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