映像特化作品!
映像大バーゲンセールのような映画だった。いや、でもなかなか良かったです。
見る前は非常にヘタレ感があり(それでも見に行ったわけだが)まあ実際、話は少々アレだけども、
あのくらいたっぷり映像を見せてくれれば、その辺の不満はあまり感じない。
どこぞで「パイレーツ・オブ・カリビアンが楽しめた人は楽しめると思う」という感想を読んだけど、
映像に特化したという意味では、系列は似てますわ。
映像的に美味しいところたくさん。
イギリスの村風景。(だって好きなんだもん!)
スコットランド・アイスランドのフィールド風景。
魔法の国の市場……は多少チープだったが、まあ何とか。
王国・城へのカメラワーク。城内部も映る時間が短いわりにきっちり作っていたね。CGとかかな?
魔女の館。
キャプテン・シェイクスピアの海賊船。
もう、見ているだけで楽しいです。
話はね。小ネタの盛り合わせというか。子どもの時に思い描いた空想を何人かが持ち寄って、
使えそうなものをみな盛り込んでしまったごった煮状態、という気がする。
でもそのごった煮は、意外にもけっこういい味を出してたかも。
本来であれば、魔女パートと王国争奪パート、どちらかであるべきだと思うんだよね。
話としてはその方がまとも。それを双方取り入れて拡散させた結果、内容が薄くなった。
薄くはなったけれども、それがテンポの良さに繋がっていたかな?
まあこれでもいいか、と思える。
主役2人は、なかなかに地味でしたねー。
クレア・デインズは、ジュリエットの時はもっと可愛かったと思ったのだが……。
眉毛がないのがツラかった。眉毛欲しかったなあ。
チャーリー・コックスも地味……だよね。甥として再登場の時は「おっ?」的かっこよさが多少あったけど。
でもこれをオーランド・ブルームあたりにやらせたら、バランス的にしょーもない感じに
なっていた気がするので、むしろ地味で良かった気がする。
この役柄を大真面目に演じたミシェル・ファイファーに拍手。今回のテガラはやはり彼女か。
デ・ニーロは美味しい役。が、シュミの部分が物足りないぞ。もう少しカゲキな味付けにして欲しかった。
わたしは王子たちの亡霊の立ち位置が非常に好きだった。彼らは花マル。
セプティマス役を誰がやったのだ。セカンダス=ルパート・エヴェレット?セカンダスなんて
すぐ死んじゃうし、セカンダスがパンフにのってて、セプティマスがのってないなんて変なんですけど。
だいたいルパート・エヴェレットってあんな顔だっけか?もっと繊細っぽい……
が、まあ、多大な期待をして見に行く映画ではないわねー。
ちょっと笑えて、ほんのちょっとハラハラして(いや……しないな……)メデタシメデタシ、で終わる映画。
とにかく映像。ぼーっと見て吉。
それから、今時の地球にこういう雄大な景色が残っているんだなあ、という感想もありか。
スコットランドとアイスランドの、これもテガラだね。
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