去年のドラマ、録画していたのをようやく見た。
いやー、泣かされたー。見終わるまでにティッシュが多分10枚以上、涙とハナミズで
大変なことになりました。
原作を読んでいないので、読んでいればまた違うんだろうけど、ドラマを見た分には、
「いい話としてなかなかよくまとめた」という感じ。
やはりこういうのは「自伝的ドラマ」という点で、どうしてもポイントが高くなる。
(こういう部分で区別するのは本来ではない、と思うんだけれどもね)
これがまるっきりのフィクションとすれば、もしかして少々涙過剰なドラマだと言えるかもしれない。
「絵に描いたような」母子の(優しい)物語だから。
絵に描いたような、が悪いわけでもないんだろうけど、あえて言うならベタな題材なので
多少あざとくも見えてしまう。まあ、それはわたしの性格の悪さから来るものだが。
今回のテガラは、役者たちに。
いやー、田中裕子。こないだの映画「いつか読書をする日」でもやられたけれど、今回もなー。
この人は本当に上手いよ。この人を得てのこのドラマだろうな。素晴らしい。
最近人気の大泉洋。この人も良かったねえ。役として求められただらしなさと誠実さと優しさが
しっかり出ている。
意外になかなかと思ったのは、広末涼子。わたしの中ではイメージが悪かったのだが、
これは良かったじゃないですか!褒めてあげたい。欲を言えば、もう少し役として強くても良かったか。
昨今はどこでも役者たちの豪華共演だが、このドラマもご多分に漏れず。
でもこれは、「これでもか!」的下品さは感じなかった。役者たちが適材適所。
まあ、小林薫は、あの役柄にわざわざ持って来る必要があったのかという気もしたが。
あ、そうそう、神木隆之介君、順調に育ってましたねえ。そろそろ声変わりの時期らしい。
微笑ましく見た。
「感動系」の勢力伸張にいま一つ懐疑的なわたしだけれども、
そういう話のうちでいえば、いい出来の作品だと思う。
ドラマを作る際に、これくらいちゃんと作ってくれれば、あまり文句もないんだけれども。
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