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<THE 有頂天ホテル~長々とおまけ~>

(読む前に見た方が、楽しめる作品です)

世のため人のためには全くならない、だらだらとした感想。

〔役所広司〕
◆嘘の部分以外で、役柄的に特別面白いというところはなかったかな?狂言回し。
◆しかし歌と字の下手さ加減は……何もそこまでせずとも。
◆あの前妻への嘘は、相当無理を感じた……のでノレなかった。ハラハラするのキライだし。ハズカシくて。
 あの部分をハラハラしない方向へ持っていってくれたら、映画全体をもっと楽しめたような気がする。
◆YOUが居るはずの部屋に前妻を連れて行くのも、迂闊なような。
◆非の打ち所のないホテルマンが、靴履いたままベッドにねっころがるか?疑問。そもそも客室で横になるかな。

〔松たか子〕
◆やっぱり上手いなあ。電話の部分はちょっとツキすぎてイヤミなほどだが。
◆まさかサングラスまでかけて登場するとは思わなかった。ちょっと笑った。
◆普段あんまり思わないんだけど、鏡に映った自分をマジマジと見るところで、「美人やなあ……」と思った。
◆なんと言ってもカタコト日本語が笑った。近藤芳正の「外国の方ですか?」という台詞に、
 「まさかそのままは行かないだろう」と思ったのに、予想に反してベタベタな展開。
 思わず膝を叩いて笑ってしまった。
◆佐藤浩市への主張は、納得出来ないんだよなー。なんか立場的に、内容が逆のような気がして……。
 ああいうことを言うのは、むしろ奥さんの方じゃないかと思う。
 「かっこつけて」の批判だけではなく、「昔は理想を持っていたのに」くらいの呟きがあっても良かったような。
 演技でだいぶ説得はされたが。

〔佐藤浩市)
◆初めてかっこいいと思った。エリートくささがいいですねーっ。ぴったり。
◆自殺しようとするあたりの表情は、さすがだなー。上手いなあ。
◆香取慎吾の歌で立ち直ったのには別に文句はないけれど、いかに大声とはいえ、スイートルームで
 あれだけクリアに 隣室の音が聞こえてしまうつくりはイヤだなあ、と思った。
◆松たか子による説得に、まったく盛り上がりなく変心してしまうところは違和感があったが?
 もっとオーバーに、あるいは逆にもっと冷酷に翻心させた方が良かったのでは。
◆クリーニングの台車に乗って、実にお気楽に「しゅっぱ~つ!」と言っているところは好きだ。
 「太郎は元気か?」も。能天気で無責任感アリアリ。(その軽みがいい)
◆誘導係の制服がけっこう似合っている。ふてくされた表情も良好。

〔香取慎吾〕
◆この人キライなのでねえ……わざわざ考えたくない。
◆しかし「僕は役作りしないので」と公言するのは止せ……_| ̄|○。。。。
 いくらタレントって言っても、演技者として使われてるんだからさ。
 演技者が役作りをしないというのは、喋る棒っきれと同じだろう。努力をしていないことがそんなに自慢か?
 努力もしないタレントに演技をさせるな。

〔篠原涼子〕
◆タイプとしてはキライな方だが、この役はなかなか良かったですね。はまっていた。
 バカと強かさのバランスがすごく良かった。優しさも健気さもある。台詞でほろりとさせられた。
◆台車でえびぞっての潜入は見事!笑えた。
◆派手なカツラと毛皮のコートが活かされてましたね。
◆もしかして、役としてはこの人が一番よく描かれているかもしれない。

〔戸田恵子)
◆戸田さんは好きだ♪なので、冒頭のラブラブ演技から、もう笑ってしまった。今回すごく可愛い役だったな~。
◆役所広司と生瀬勝久、背の高い二人がずかずか歩いている後ろを、背の低い戸田さんが、ちょこまかと
 一所懸命ついて行くところがすごく好き。可愛い。
◆要所要所を締めるいい役だったけれども、後半もう少し活躍してくれると、もっと嬉しかったな~。
◆ラストのパーティシーンで、川平慈英と共にミュージカルステップを踏んでいるところは、わあ~♪と思った。

〔生瀬勝久〕
◆出すぎず、引きすぎず。絶妙のバランス。この人がイヤな人になってしまうと、役所広司の役が
 良くなりすぎてしまうんだけど、大丈夫だった。その上で欲を言えば、もう少し活躍して欲しかった。
◆洗顔クリーム三連発も笑った。ここも「まさか三回は」と思ったら、ほんとに三回やったのが。
◆最後の転びっぷりは、ようやった!

〔麻生久美子〕
◆この人、「真夜中の弥次さん喜多さん」の時と、「時効警察」の時では、全然別人だもんなあ……
 見るたびに雰囲気の違う、不思議な人。強烈な個性はないが、カメレオン的変身の術を心得ているような気がする。
◆しかし今回は、それが多少裏目に出て、「ニセCA」=「愛人」だとわからない観客がいるそうなんですよ。
 うーん、でもわたしも、麻生カメレ久美子を知らなかったら、同一人物に見ることは出来なかったかもなあ。
◆制服を着ると、大人すぎるほど大人っぽく見えてしまったので、
 香取慎吾のために取る行動の子供っぽさが、 ちょっとアンバランスに感じたかな?
◆しかし盗られた服が制服で(制服で風呂に入らんやろ……)、
 しかも麻生久美子が犯人、っていうのはやられた!と思った。
 =愛人、というのも、考えてみればそれしかないというのに、実際出て来るまで気づかなかった!
◆津川雅彦とのシーンは、ストレートにめでたしめでたしな感じがして、短いけれども心温まるシーン。

〔YOU〕
◆うーん。悪くはなかったけど、YOUのキャラクターを上手く活かせたようには思えなかったかな?
 笑えるところもあるけど。毛皮のコート着て逃げるあたりの間は面白かった。
◆歌の、ノリはいいんだけど、歌い出しからもっとがんがん行ってくれてた方が好み。
◆体がちょっと細すぎて、イタイタしい……。

〔オダギリジョー〕
◆変わった役したなあ……。「オダギリジョーを出す」っつって、ここに持ってくるか、三谷幸喜よ。
 特殊メイクだし。これも事前に知らなかったら、役者に気づかなかったかもしれない。
◆会場が、多分一番受けたのはサンタの首ががくっとなるところ。
◆原田美枝子に作品を直してもらって、機嫌を直す辺りの表情は「ああ、良かったな」とつい思ってしまう。

〔角野卓造〕
◆この人で11番目の紹介ですか……。そのわりにものすごく目立ってましたが。 オイシイ役だったな~。
◆この人は、いい意味で浮いていた。カラーが違った。コメディに出ている感じがしない。
 ……いや、ではシリアスな演技かって言われるとそれも違うが(^_^;)。
◆ただし見た感じ的に、少々キツイものを感じた……。ああいう年齢のオジサマが取り乱しているのは気の毒……。

〔寺島進〕
◆この人は、役者としては別にキライじゃないんだけど、今回はなんだか好きになれなかったなー。
 ジャージ着用がイヤだったのかもしれん。濃さも辛かったのか?
 そもそも奥さん?彼女?に怒鳴り散らすキャラクターだから、好きにもなりにくいか……

〔浅野和之〕
◆言われてみれば古畑で見たことあるような気がするけど、知らない人だなあ。役柄的には、もう少し若い役者さんでも良かったか。
 いや、壊れっぷりとか、その後の虚脱感とか、上手かったですけれど。
◆大荷物抱えて、お疲れさま。

〔近藤芳正〕
◆……耳!耳!なんでこんな映画でこんな特殊メイク!?オダギリジョーもそうだけど。やるなあ。
◆松たか子との掛け合いも、津川雅彦とのからみも、どちらもはまっていた。

〔川平慈英〕
◆いやー……もう少し控えめにして欲しかったですけれどね。三谷幸喜は、この人の顔の濃さを甘く見すぎだ。
 のっぺりした顔の人がオーバーアクションでもそれほど暑っ苦しくないけれど、
 濃い顔の人が派手に動いてるとうざったいよね。
◆このカップルの話自体は、まあ、こんなもんかな……。
 でも喧嘩の原因はもっと別のところに求めて欲しかった。好みじゃない。

〔堀内敬子〕
◆この人も知らない人。雰囲気いいですね。せっかく四季の人なら、歌うシーンとかあると良かったのにね。
◆ずっとギター背負いっぱなしってのは無理があるよな~……。絵的に面白くなるからいいけど。
◆松たか子とドアの前でお祈りしているところは笑った。

〔梶原善〕
◆いやー、お久しぶり、パティシエ。今回出番の少なさのわりには、印象強い役でしたね。
 もう少し西田さんとのからみを見たかったなあ。最後の年越しそばの一瞬のシーンは好きだったけど。

〔石井正則〕
◆わりと好きなんだけど、今回は今ひとつ可愛げを感じなかったなあ。舞台でポワロなんかが似合いそうですね。
◆しかしホテル探偵、なんでお客様に対しても妙に高飛車なのだ?
◆この辺りは削れば削れた部分。しかし今回は詰め込みを楽しむ趣向だから、いいでしょう。

〔原田美枝子〕
◆この人も好き……だが、顔を見ただけでは名前が出てこない役者さんだ……「はつ恋」は可愛かったなあ。
◆しかし、この人があの人の奥さんってことが、イマイチ納得しにくいよね。角野卓造に美点がないもんなあ……
 最初の方も、ナイガシロにされてる感じだし。かわいそう。かといって、ラブラブだと話が流れなくなるか。

〔唐沢寿明〕
◆ちょっと損な役回りだったか。出てるって知らなければ、気づかなかったかもしれない。
 もうちょっとスポットを当ててあげたかったな。
◆しかしあの衣装デザインって……。

〔津川雅彦〕
◆気づかぬふりで話を合わせ、二人っきりになった途端「お前は誰だ!」っていうじーちゃん、かっこええ。
◆耳の特殊メイクに気づかなかった人は他にいませんか……
◆パーティシーンの、松たか子との小芝居が好きだ。

〔伊東四朗〕
◆どうもこういう役で便利に使われちゃうよね。いや、こういう役も伊東四朗だから面白いってのはあるんだけど。
 もう少し捻った味のある役柄をやらせてあげたいな~とは思う。
◆不破万作とのおいかけっことか、やっぱり可笑しかった。電飾を飾るのはいきすぎだと思ったが。

〔西田敏行〕
◆この人もなー。もう少しいい役にしてあげて欲しかった。勿体ない感じ。あまり面白いところなかったし。
◆裸にはならなくても良かったのではないか……

〔その他〕
◆全体的にやっぱり撮り方がね……。いやー、わたしは舞台が好きなので、ああいう撮り方でも
 不愉快とかではないんだけど。せっかく映画を撮るんなら、もう少し工夫をした方がいいような。
◆一応一流に近いホテルなんだから、ドタバタは客から見えないところで、という部分は徹底して欲しかった。
 香取慎吾がエレベーターの前の椅子にだらしなく座っているところとか、チャペルの前で
 絶叫するところとか、役所広司が靴も脱がずにベッドに寝転ぶところとか。

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