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本田武史……

野球とは関係ないけど、フィギュアスケートのこと。

自分でも何でこんなに、と思うほど気分が沈んでいます。
本田武史選手がこれで引退だというのが、なんだかみょーに堪えてましてねえ。

昨日、フリーを見たんですけど、
……あー、本田よー。ずいぶん長いことがんばってきたよなあ。
最初の頃は、ほんと”やろっこ”でさー。日本人らしく手足も短くて、
ヤグとかプルとかアメリカ勢とかのスタイルの良さを見ていると、ぱっとしないことこの上なくて。
ジャンプはけっこう良かったけど、スピンとか表現力とかは全然だったよねー。
でも、いつ頃からか、みっちり練習して、しっかり表現力をあげてきたよね。
決して優雅とか華麗とかじゃなくて、武骨というか、骨太というか。
でもどこかに一本強いものが通ってて、迫力、というようなものが身についてきてた。
それは本田選手ならではのものだったよね。
嬉しかったよ。がんばってるなあって。

表現力がついてきて、スピンも向上が見られるようになって、
「もしかして来シーズンは、いけるか?」と思った矢先、怪我したんだよね。
……今でもものすごく残念だなあ。次はベストが見られるかもしれない、というタイミングだった。
ああいう競技は、天地人が揃うと、神が降りてくる瞬間があるんだけど、
次の大会がそれなんじゃないか、と予感させてくれてたのに……
見たかった。最高の状態の本田武史。

今年もまだ、望みはつないでいたんだけどね。今年もしかして復活して、と思ってた。
でも、もう神が降りてくる望みはない。

10年かー。
10年「日本のエース」として、男子フィギュアを引っ張ってくれたのは、ほんとに大きな功績だ。
ありがとうと言いたいな。
多分そのうち「本田選手を見てスケートを始めた」という選手も出て来るだろうね。
伊藤みどりのように、やがて来る後輩たちの種になったスケーティングだったと思う。

これからもスケートには携わっていくんだろうけど、またがんばって欲しい。
海外で活動希望という話も聞くから、どうなのだろうとは思うけど、
いつかは、本田が育てた選手を見たいと思う。もしキス&クライで、選手の隣に座っている姿を見たら、
「ああ、がんばってるんだな」ときっと嬉しくなる。今回、田村岳斗君がそうだったけど……
そういう姿を、いつかは見たいね。

ところで、今回わたしは無良ナントカ君に目をつけた。彼は本田君を思わせる、男の子らしい、骨太な滑りをした。
まだ全然完成してないけど、今後の努力によって、相当育ってくれるのではないかと思う。がんばれ。
だが、怪我には注意してくれよ。くれぐれも。

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そして女子は。……ああ、もう全員トリノへ行かせてあげたい。

今回の全日本選手権、みんな素晴らしい出来だった。これだけのレベルの選手が一度に出るのは、
日本スケート史上ではもちろん初めてだろうし、世界でもロシア、せいぜいアメリカくらいじゃないですかねえ。
皆、それぞれ得意分野が違うから、目移りするんだよなー。わたしにも贔屓の選手はいるけど、
他の誰を出してもいいと思うくらいに、良い演技だった。誰が一番って言えない。
6位の安藤選手まで、いや、浅田舞選手までも、こんな層の厚い時じゃなかったら、
国内の表彰台は毎回確実、というようなレベル。

今回、一番心に響いた演技は、恩田選手のものだった。
ここしばらく彼女の「これ!」という演技を見たことがなかったし、今年は今回が初見。
そしたら久々に「感動するジャンプ」だった。上手いだけではない、ダイナミックさがある。
苦手であろう部分も、だいぶ詰めてきた印象があった。

これだけの演技で4位か。中野選手もここまで出来て5位か。安藤選手は、たしかに一段劣ってたけど、
でも普通のレベルだったら6位という演技ではないよなあ。
そう考えると、いくらめぐり合わせのものだとはいえ、気の毒でしょうがない。
みんなトリノへ行かせてあげたかった。

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でもまあ、トリノの顔ぶれは決まりましたからね。
決まった人は行けない人の分までがんばって欲しいし、あと1ヶ月半、みっちり自分を磨いて欲しい。
最高のパフォーマンスのために。

エキシビはまだ見ていないので、明日見よう。楽しみだ。

……え?本田、四大陸参加(^_^;)?

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