01. あなたの好きなジャンルについて、その分野ならではの魅力を簡単に述べてみてください。
文系知識本……というジャンルだと後の設問に答えにくくなるので、ミステリ。
まあ、まず実生活では出会わない「謎解き」の魅力でしょう。
02. この作品を読まない間は、この分野(作家)のファンとは名乗れないと思う……そんな作品はありますか?
ドイル、クリスティ、エラリー・クイーン。
ドイルは推理小説……というより探偵小説。ポーはわたしもこれから読む(^_^;)。
03. 「この分野(作家)の作品は読んだことがない」という人に本を貸すことになったら、どんな順で本を貸していきますか?
ミステリのジャンルも広いが……。コージィミステリに絞れば、シャーロット・マクラウドの「シャンディ教授シリーズ」。
北村薫の「冬のオペラ」、泡坂妻夫の「亜愛一郎シリーズ」。
04. 人に薦められて夢中になった作家はいますか? 作者名と、きっかけになった本の題名を教えてください。
モンゴメリ「赤毛のアン」。
05. 人に本を貸して、「面白かった」と言われたときのあなたの反応を教えてください。
自分が薦められて面白いということが滅多にない人間なので、ひとまず社交辞令じゃないかと疑う。
本当に「面白かった!」のであれば、ものすごく喜ぶ。
06. 逆に、「面白くなかった」と相手に言われたときの反応は。
そうだろなー、と思う。ちょっとがっかり。
07. とても欲しくて、でも手に入れることが出来なかった本はありますか。
過去形……?だいたいの場合において、今からでも手に入れることは出来るだろうから、
出来なかった、という気はしない。
08. 手放した・紛失したことを後悔している本はありますか。
ない。
09. 本や作品にまつわる思い出をひとつ、教えてください。
設問が大きすぎて答える気にならない。ありすぎる。
10. 「もっと若い頃に出会いたかった!」と思う本がありますか? あれば教えてください。
ナルニア国物語。大人になってからぱらぱらとめくってみたけれど、今ひとつ面白そうに見えない。
そのうち読んでみるつもりだが。あとは「モモ」かな……。
「ハリー・ポッターシリーズ」も子供の時に読めば面白かったのかもしれない……
11. 読んだ本について、感想を述べあうことはありますか。それは誰とですか?
感想を述べ合うことが出来るほど読書の趣味が重なる人がいない。
一方的に聞かせる相手はいるが。
12. 身近に本が好きな人は居ますか? 居るならば、あなたはその人の影響を受けていると思いますか?
中学の頃SFメインだったのは、間違いなく兄の影響だと思われる。
13. 乗り物の中で、近くに本を読んでいる人が居るとき、その人が何を読んでいるのか気になりますか?
気になる。ついつい横目で見てしまう。もしかして自分の好きな本だったら、
声をかけてしまいそうでコワイ。
14. 読んでいる本にカバーは付けますか? 付ける・付けない……その理由を教えてください。
長期の旅行に持って行くときは、傷み防止にカバーをかける。それ以外はつけない。
15. 書店で買う・図書館で借りるのが恥ずかしかった本はありますか? 本の題名と理由をお願いします。
あんまりないけど、恥ずかしい本はここに記すのも恥ずかしいのではなかろうか。
16. 内容は分かっているのに題名が思い出せず、もどかしい。そんな本はありますか? ある場合は、内容を要約して教えてください。
最近記憶力が減退しているのでしょっちゅう。ここ一週間で読んだはずだけど、なんて本だっけ、というのは日常茶飯事。
17. 「この題名は、いい!」。そんな題名があったら、教えてください(未読でも可)。
森博嗣は、タイトルだけは呆れるほど上手いといつも思う。
18. 読んだことはないけれど、気になっている本の題名はありますか? ある場合は、タイトルをお願いします。
こないだ図書館に行った時に、池永陽という人の本のタイトルが気になった。
一つ一つはそうでもないのだが、集団になると妙に訴えかけてくる。
19. (18の回答について)それは、どんな内容の本だと思いますか?
「走るジイサン」……うーん、昨今の不条理マンガのように、勢いだけで押すストーリー。
落語っぽい、口うるさいご隠居さんみたいに、何か困ったことや揉め事があるところにどこからともなく現れて、
すごくイヤミを言いながらもハートウォーミングに解決してくれるおじいさん。ある意味正義の味方。
あら、けっこういい線なのではなかろうか。
20. いままでに読んだ中で、最も長い作品のタイトルを教えてください。
副題を含めるといくらでも長くなりそうだがなあ……。副題なしだと、
「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」あたりが長い方か。
いずれ読む予定の本に、
「エドウィン・マルハウス あるアメリカ作家の生と死(1943-1954)ジェフリー・カートライト著」
というのがあるが……ちなみに著者はスティヴン・ミルハウザーという人らしい。
21. “本は人の( )である”。( )のなかに適当な単語を当てはめてください。
( 生きた証拠 )である。
時々考えるのだが、宇宙人が地球を探査しに来たとして、そこで見出す人類の価値は、結局のところ、
本や絵や彫刻に集約されるのではなかろうか。美意識が一致しようとしまいと、
少なくとも「知的生産活動があった」ということの証拠にはなる。
22. 短篇の名手だと思う作家、長篇の名手だと思う作家の名前と作品名をお願いします。
短編の名手がわかるほど小説を読まないので……。
池澤夏樹の「骨は珊瑚、眼は真珠」というのを読んだ時、作品の傾向がかなりバラエティに富んでいたので、
感心した記憶がある。こんな毛色の変わったものを、よう書く。
ああ、星新一は間違いなく名手でしょう。短編すぎるか?
長編?長編とはどのくらいのこと?一話完結のシリーズを長編とは言えないだろうしなあ。
長編小説といってすぐに思い浮かぶのは「風とともに去りぬ」だが。
23. 女性は男性に、男性は女性に「読んで欲しくない」と思う様な本はありますか? 作品の題名と理由を教えてください。
偏見だが、安っぽいビジネス書ばっかりを読んで「読書が趣味です」なんていう人はイヤだ……。
24. 完結しているけれど続きを読みたい、外伝を読みたい……そんな作品はありますか?
続編を書こうと思えば書けるよな、という終り方をしている
北村薫「円紫さんと私シリーズ」「冬のオペラ」の続きは、出来れば読みたい。無理だろうが。
25. 情景描写が魅力的だと思う作家を、教えてください。
読んでいて、あまりそういうことには気づかないが……。
ついこの間読んだ開高健は「描写が上手い作家だ」と思ったけど、魅力的かというと違う。
26. 心理描写が巧みだと思う作家を、教えてください。
これもあまり思いつかないなあ。心の動きを延々と書き綴るタイプの小説は好きじゃない。エンタメ派だ。
27. 生理的に受け付けない本は、ありますか?
どろどろぐちゃぐちゃの愛憎劇。ホラー。読後感が悪い本。
28. 本の内容・世界を舞台にした夢を見たことがありますか? あるとしたら、それはどんな夢でしたか。
ないはずはないと思うが、忘れた。
29. 本に登場するキャラクターの中で、外見や性格が最も自分に似ているのは?
外見??「自分と外見が似ているキャラクター」って……質問としては疑問だなあ。
性格だったら、「モーツァルトは子守歌を歌わない」のベートーヴェン。
30. 主人公の成長を扱った物語と言われたとき、まっさきに浮かぶ本の題名は?
北村薫「円紫さんと私シリーズ」。
31. 季節を題材にしたもので印象的な作品を、春夏秋冬それぞれあげてみてください。
春……「源氏物語」(与謝野晶子)六条院の春の御殿のところが。
夏……
秋……
冬……「蔵」
32. 時間をテーマにした作品で、印象的だった作品を教えてください。
思いつくのは、北村薫の「時の三部作」シリーズ。あと、エンデの「モモ」。
でもどちらも、それほど好きじゃないんだよなー。
33. スポーツをテーマにした作品で、印象的だった作品を教えてください。作品の魅力は、どんなところですか。
スポーツ……スポーツ……思いつかない。
34. 伝奇という言葉から浮かぶ作品を教えてください。
「ドグラ・マグラ」
35. 学生の姿がリアルにかかれている作品を教えてください。作品の魅力は、どんなところですか。
ずっと前に若竹七海の「スクランブル」という作品を読んだ。もうストーリーを忘れてしまったけど、
あれはなぜか自分の学生時代を思い出させたような気がする。しかし読後には痛みが残った。
36. 異世界という言葉から連想する作品を教えてください。
井辻朱美「風街物語」。
あと「不思議の国のアリス」も。
37. 都会を舞台にしているもので、印象的な作品を教えてください。その作品の魅力は?
「緋色のヴェネツィア」「銀色のフィレンツェ」「黄金のローマ」(塩野七生)
時代は過去だが、これだって間違いなく都会だ。
現代が舞台の小説ってミステリくらいしか読まないので、あまり都会的な雰囲気というものがない。
38. 宇宙が舞台になっているもので、印象的な作品を教えてください。
昔、新井素子の「星へ行く船シリーズ」が好きだった。……宇宙!という感じもしないが。
「さよならジュピター」は一度しか読んでないけど、印象的かな。
39. 本に登場する乗り物のなかで、実際に乗ってみたいものはありますか?(あれば、乗り物の名前と作品名を教えてください)。
本ではなくてマンガだが、ものすごく乗ってみたいのがナウシカのメーヴェ。
いつも思うが、あれは物理的に可能なのか?人一人の体重を運ぶためには相当早く飛ばなければならないと思うし、
そういう速度を出すとあの体勢では全力でしがみついても振り落とされるような気がするが……
体がむき出しだから、小指の先くらいの石が当たっただけでも即死のような気がするし。
うーん、空気の組成が違っていて、妙に比重の重い気体の星の話だったりして。
でないと空飛ぶもん全般のスピードの遅さが納得出来ないよなあ。
40. 現実には無いけれど、持ってみたい……そんな、フィクションならではの能力はありますか?
テレポーテーション。外国へ行くときの時間と飛行機代が節約できる……
不法出国になってしまうが、そこはまあ見つからないように努力する、という方向で。
41. 好きな作家・作品には有名になって欲しくない、面白さを独り占めしたい……そう思ったことはありますか? あるとしたら、それはどの作品に対してですか?
有り得ない。絶対有り得ない。好きな作家だったら、がんがん売れて、どんどん作品を書いて欲しいぞ!
それで質が落ちたらイヤだけどね。
42. エッセイ・随筆で気に入っている作品を教えてください。
設問を広い意味でとって、ずらずらと並べてみよう!(順不同。特に愛着のあるもの。)
「フィレンツェ」(若桑みどり):密な内容と、書きぶりが好きだ。ご本人もしゃきしゃきした感じでナイス。
「ま・く・ら」「もひとつ ま・く・ら」(柳家小三治):大笑いするほど面白くて、ぼろぼろ泣ける。
白洲正子諸作。:自分を非常に強固に持ったところが好き。多分若い時は、とんがったイヤな人だっただろうなあ。
井波律子諸作:中国文学の人だが、非常に真面目に書いているのに、そこにうっすら漂うユーモア感が好きだ。
赤瀬川源平諸作:このまったり感が何とも言えない。ここのところは書きすぎて内容が薄くなったような気も。
高橋富雄諸作。:奥州藤原氏が専門の学者で、著作に愛が溢れているので。
「日本の歴史」(中公文庫):みっちり書いてある概説本は好きだ。全部ではなく、興味ある時代だけだが。
「デジデリオ・ラビリンス」(森下典子):探偵小説のような内容にはまった。ルネサンスが好きなのでね……
「アール・デコの館」(増田彰久・藤森照信):これがデコか!と思った。建築に興味を持った一冊。
「建築探偵シリーズ」(藤森照信):藤森さんの著作はみな面白い。
「恋文物語」(池内紀):池内さんにも微妙に愛着がある。
「長安の春」(石田幹之助):長安の描写が魅力的。きらぎらしくて。憧れを誘われる。
「世界の歴史」(河出書房新社):概説本好き。例によって興味のある分野だけ。
「人びとのかたち」(塩野七生):映画を起点にしたエッセイ。
「男たちへ」(塩野七生):この人も、若い頃は相当ナナメな人間だっただろうなあ。
「チャリング・クロス84番地」(ヘレン・ハンフ):本好きならわかる、ほのぼの書簡集。
「文車日記」(田辺聖子):溢れるほどの古典愛を感じる。珠玉。田辺さんのエッセイはだいたい好きだ。
梅原猛諸作。:最近はおトシだが、昔はとにかく熱かった。言ってることはかなり独断だが……
「アフリカの日々」(アイザック・ディネーセン):直近で最も感銘を受けたのがこれ。素晴らしい。
「中国中世都市紀行」(伊原弘):過去を見えるように書いてくれる学者が好きなので、これも面白かった。
「遊蕩都市」(大室幹雄):文章に癖がある。それがまたいい。ナナメっぽさが好きだ。
「馮道」(砺波護):砺波さんの馮道への愛を感じる。馮道がいい人なので、なおさら読んでいて気持ちがいい。
「ヨーロッパ建築史」(西田雅嗣):内容が自分のレベルに合っている。おお、これこれ、という感じ。
「平安貴族の世界」(村井康彦):文章が楽しい。細かいところがかなり詳しい。概説本。
「平治の乱・保元の乱」(河内祥輔):やっぱり学者はこのくらいまでやってくれるとありがたい。
43. あなたが新刊をチェックするために使う手段を教えてください(例:新聞の広告欄、雑誌の記事等々)。
店頭の平積み。新聞の広告欄も眺めるけど、それが購入に直結することはほとんどない。
44. この本を読むと行ってみたくなる……題名と、場所の名前を教えてください。
塩野七生の諸作でイタリア、若桑みどりの「フィレンツェ」でフィレンツェ、
森下典子の「デジデリオ・ラビリンス」でフィレンツェ……って結局、イタリアに行きたい。
高橋克彦「竜の柩」でモヘンジョ・ダロにも行きたくなるが。
45. この本を読むと食べたくなる……題名と、食品名を教えてください。
外国もんを読むと、食卓にパイが二種類も三種類も出てきて憧れる。どうもパイ好きらしい。
シャーロット・マクラウドの「シャンディ教授シリーズ」には旨そうなパイがちょこちょこ出て来る……
46. 印象に残っている形容詞や擬音、造語などはありますか(作品名も教えてください)。
夢枕獏の「陰陽師」でよく使われる”みっしり”。
独自の擬音・形容詞なら宮沢賢治、「ポラーノの広場」より”郊外のぎらぎらひかる草の波”。
47. この本にはこの音楽、密かに決めている組み合わせはありますか?
ない。
48. これから読もうと思っている本の題名と作家名を教えてください。
「人間の大地」(プラムディヤ・アナンタ・トゥール)
「灰色の砦」(篠田真由美)
49. あなた自身に対して、本に関する質問をひとつ作り、答えてみてください。
死ぬまでに何冊の本を読むことが出来るか?
1万冊は読みたい。1万5千は無理だろうなあ……。
50. 本とあなたの関係を例えて言うなら、どんな感じになりますか?
彼らはわたしの背後霊。
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