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<香港国際警察 NEW POLICE STORY>

【……なるほど。面白かった。特に不満のない作品】

アクションと言われるジャンルをほとんど見ていないので、比較してどうこう、というのが言いにくい。
ジャッキー・チェンもハリウッドのコメディを二本見たことがあるだけだし。
ほとんど初ジャッキー、初アクション。その自分からすると、非常に作りこまれていると思った。

偏見だろうが、香港アクションものというと、何よりもアクションが売りで、
ストーリーの部分はおざなりなんだろうと思っていた。が、この作品は話がなかなかしっかりしていたように思う。
アクションというジャンルから考えるイメージからすれば、という意味だけれども。
構図にも格好良さを感じた。冒頭、壁の垂直降りの視点とか、ラストシーンの屋根の上のSWATの陣形とか。
こういう、カッチリした画が好きだ。不安定に切り取る撮り方よりも。

アクションも、よーやらはりますね。何もここまでやらんでも……。
「やめてくれ~」と頭を抱えたいようなシーンが多数。危ないじゃないか。死んだらどうする。
香港の俳優さんは大変だ。顔も良く、演技も出来て、さらに運動神経と頑丈さ、度胸を要求されるんだから。
ニコラス・ツェー、ダニエル・ウー、初めて見ましたがかっこよくてびっくりした。おじさんだと思っていた……。
ダニエル・ウーは二十歳そこそこのボンボンに見えました。これで三十歳ですか……。
ニコラス・ツェーの役はハマっている。気持ちよかった。

しかしストーリーは、どうもまったり派の自分にはツラかったなー。
若者の描き方に救いがない。エイリアン的生物に見えてしまう。狙ったものは非常に上手く描いていると思うけれど。
最初の戦闘部分も、あまりに残酷で見ててキツイ。これでもか、これでもか、だもんなー。
直前にテレビで「香港国際警察」の一作目を見て、この程度なら耐えられそうかな、と思って行ったのだけれど、
話がシリアスな分、本作の方がキビシイ。
「そんなに上手くいくなんて有り得ないやろ!」と内心ツッコむことで何とか乗り切ったというか。

警察組織でそんなアホな!という(笑える)部分もあった。そこはほんとにウソっこの部分で、
ほんとに警察がそんな運営をしていたら困るけど、わたしは好きだった。こういう笑いがなかったら耐えられない。
ジャッキー・チェンのシリアスはかっこいいですね。背広のイメージが全然なかったけど、なかなか似合う。
……が、もう五十歳なんだから、それで三十歳の女優さんに婚約者をやってもらうのはずうずうしくないか……。

しかし、あのアヒルのトラックはどう考えてもTOKIOのDASH村と関連するように思うのですが、
どうなんでしょう?気になる気になる。

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